1996~7年頃、モデムとカプラでインターネットの一角に参加し、まもなくプロバイダ(bekkoame)が用意してくれていたホームページスペースに自分のページを作った。
よくは覚えていないが、小説やら写真を紹介するページを作る中に『横山光輝の世界』があった。
横山光輝作品との出会いは、同世代の方の多くがそうであるように、モノクロアニメの『鉄人28号』である。雑誌「少年」などを通して原作も読んだ。当時のアニメと言えば、『鉄腕アトム』『エイトマン』など、鉄人とほぼ同時期の作品から『遊星少年パピイ』『スーパージェッター』など、非常にたくさんの作品があった中でどうして横山光輝というマンガ家ひとりに、かくも興味を覚えて40も近くなる年齢でこんなサイトを始めようと思ったのか、今振り返ってもよく解らない。
鉄人の後に『伊賀の影丸』もあるし、テレビでは『魔法使いサリー』『仮面の忍者赤影』『ジャイアントロボ』もあるといってしまえばそれまでかも知れないが、恥ずかしながら影丸はサンデーコミックスの間に挟まっていた折広告でしか見ていなかったし、サリーちゃん以下を明確に横山光輝と結びつけていたかは疑問である。
恐らくは中学生の時に「少年チャンピオン」で出会った『バビル2世』の影響が大きいと思う。まさにこの後、『ブラックジャック』もあったが、手塚作品には行かなかった。