テッド・ニュージェントはアメリカン・ハードロックの重鎮。60年代の終わりからアンボイ・デュークスというロックバンドを率いて、70年代の中頃からソロ、80年代だったか90年代だったかに、ダム・ヤンキースで一時期ギターを弾き、現在はまたソロに戻っている。
かつてはテッド・ナジェントなんて言う名前で紹介されていたらしい。私が最初に聴いたのは大学生の頃、池袋の輸入盤ショップで「Dog Eat Dog」を買うきっかけとなった、何かのラジオ番組だった。日本盤は野獣何とかというタイトルでEpicSonyから発売されていた。
とにかくハード・ギターの人で、長い間にも全く変わらないという感じがする。自分で歌も歌うがあまりうまくはない。「Dog Eat Dog」では、一部をミート・ローフが歌っていて、やけにそこだけ歌がうまかった。
日本でもいまだにCDがたまに発売されることもあり、全く人気がないわけでもないのだなと思うが、あっという間に市場から消えてしまう。
まあ、狩猟好きで、ハンターを守る会会長みたいな風情があるので、私生活はあまり知りたくはないが、まさにそんなイメージをステージにも持ち込んでいる感じがする。
私が最初に買ったアルバムはそれでもテッドのアルバムの中では叙情的な部類で、他はもう、何か抜けてるかのようにハードな音楽一辺倒といってもいい。私はどちらかというとその叙情的なテッドのギターが好きだが、ハードというかワイルドなテッドも実は魅力満載。
つい先頃「Craveman」というテッドらしいタイトルのアルバムも出している。間違いなく50代だと思うが、熱気は衰えない。何となく戦う男という感じ。
とにかくギターな人なので、引きまくってくれるとそれだけでうれしい。音色はまさにハード・ブギー!ライブが真骨頂!
気になった方は聴いてみて。