由比敬介のブログ
アップルの音楽配信
アップルの音楽配信

アップルの音楽配信

 アップルが音楽配信を日本でも始めるという。ほとんどが1曲150円で、いくつかは200円だという。この後ナップスターも上陸し、こちらは月額定額制だそうだ。
 100万曲が多いのか少ないのか、今の時点ではよく分からないが、ここでは、B’zが1曲200円で、全部買うと18800円だとある。94曲あることになる。B’zのアルバムは間違いなく10枚以上あるはずだから、全ての曲は置いてないと言うことなのか、全曲まとめ買いだと安いのか、このサイトを見ただけでは解らない。まあ、94曲で、CD1枚が10曲3000円と考えると、94曲は9枚程度に収まるので、CDを購入すると27000円くらいになる。B’zではなくて、海外のアーティストなどは、1枚2500円くらいだから、20000円くらいか。そう考えれば安いが、最近は1枚に16曲くらい平気で入れるから、94曲は約6枚。そうすると、2500円のCDでは15000円で購入できる。1曲150円で計算しても94曲で14100円。さほど安くない。
 ジャケットやら、ハード(盤やケース)、流通コストを差し引くと、1曲150円はまだまだ高い。以前にホリエモンが言っていたように、100円程度にはならないとやはり値頃感はない。但しこれは、新曲のお話しではない。
 著作権という問題があり、例えば3000円のCDが売れると、おおよそ著作権者には1割が著作権料として支払われる。但し、音楽の場合は複数制作に絡んでいるので、作曲家や作詞家、歌手などで分けることになる。1万枚のCDが売れれば、300万円の著作権相当額のお金が、著作権者にはいる。しかし、この10%というお金は、3000円を元とすると、前述のハード部分の製作料、流通コストなどを考えた場合、利益のうちのかなり大きな部分が著作権料になっている。
 仮にこれをオンライン販売で考えるなら、流通やハードにお金がかからない分、著作権者には10%出はなく、より大きな割合の著作権料が払われるべきだ。そしてその著作権の額を元に計算すれば、恐らく1曲150円という価格は高いはずだ。
 多分音楽配信で一番困っているのは、著作権者ではない。CDショップなどの流通機関だ。もちろん世の趨勢だし、CoolBizと言われればネクタイが売れなくなるのと同様、時にはやむを得ない潮流でもあろう。
 ところで、音楽配信ではクラシックの曲なども扱うのだろうか?その場合、長時間のオペラなど、1曲150円で売るのかな?だったら買うけど。

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