引っ越しの時に困るのがインターネットの接続だ。
昔のように電話回線でモデム接続であれば、どこでもすぐに繋がるから、ほとんど困ることはない。
同様に、もともとADSLであれば、スプリッタとモデムさえあれば、即日使えるようになるはずだから問題はない。問題は、ケーブルテレビだったり、光だったりした場合だ。特にNTTのフレッツ以外の光会社、USENやTEPCO等は、まず引っ越し先に回線を引くところから始まるが、結局これは工事を伴うので、引っ越したその日から使えるというわけにはいかない。
まして賃貸だったりすると、回線の引き方が問題になる。
光もケーブルも、賃貸住宅用の契約があって、マンションなどに一括して導入すれば、一戸あたりの月額が安くなったりする。但しこれは、契約が何個以上見込めなければいけないとか、例えば、TEPCO等の個別100Mbサービスの光も、マンション当たり100Mbとなって、場合によっては相当遅くなる可能性もある。
今回契約したのはTEPCOのホームタイプという個別に線を引く100Mbタイプだ。so-netの、工事費無料と4ヶ月無料といううれしいサービスがあったので、申し込んだ。
元々引っ越した当初は、40MbのADSLサービスで開始したのだが、スピードテストなどを行うと、これがまた、2Mb程度しか出ていない。これは最早、ベストエフォートなどという言葉で済まされない、誇大広告や詐欺の部類に属すると思う。
もちろん、光だからと言って100Mbは出ない。いいとこ50Mb平均だ。だがそれでも半分は出ている。40Mbがベストエフォートだからと言って、2Mbでもやむを得ない等というのとは訳が違う。なので乗り換えた。
もちろん、ISDNやその前の288、あるいは9600bpsの頃から通信を行っていた者には、2Mbは夢のような速度だが、1.44Mbのフロッピーでデータが済んでいた時代から、100Gb程度のハードディスクをパソコンが標準搭載する時代に変わった今、2Mbという速度は、それほど速くない。
テレビでは録画用の機械に1テラバイトのハードディスクを内蔵したのまで発売されている。
かつて韓国は、国を挙げてADSLの普及に努め、日本などよりもよほどインターネットのインフラをしっかりと整えてきたらしい。道路や橋も必要だろうが、日本国中に光を這わせることも、国家の事業としては、決して無駄な公共事業ではないと思うのだが。
1Gbのサービスはそう遠くない時期に実現するだろうが、インフラである程度整えていかないと、この速度の格差は、意外に問題を多く含んでいそうな気がするのである。漠然とだが。