週刊こどもニュースはNHKが土曜日の夕方にやっている子供向けのニュース番組だ。
その一週間に起こったことや、最近の社会や政治などのトピックなどを、わかりやすく解説している。
説明を見ると、もう10年以上にわたって続いているらしい。ちょっと前までは、最近独立したのか、他局でもよく見かける池上彰がお父さん役をやっていて、お母さん役は、林家きく姫、林まやとかがやっていたと記憶している。
たいてい子供は3人で、その子供たちも取材に係わって来るという流れだ。
今日は、裁判制度の見直し(被害者の遺族が検察側として裁判に大きく係われる)などが、国会で議論されることになるといった話や、地方の赤字路線対策として、線路・車道両用のDMV(デュアル・モード・ビークル)という乗り物が開発されたといった内容が放送されていた。
非常に解りやすく、実際の視聴者の中心が、子供よりもむしろう、壮年層だというのがよく理解できる。
現在のお父さんは鎌田靖というNHKの解説員の人がやっている。この人、初期の頃、ちょっと羽目を外しすぎて、お母さんからマジで窘められているようなシーンがあったのを思い出す。最近は慣れたようで、落ち着いた感じだ。・・・最初の頃ののりも嫌いじゃないのだが。
この週刊こどもニュース、できれば日刊にしてもらいたいくらいだ。民放のニュースは、テレビ東京を除くと、どこも似たり寄ったりで、新鮮味がないし、非常に週刊誌的な臭いがすることもしばしばある。それ自体の存在意義は否定しないが、こどもニュースのような切り口の番組はNHKならではだと思うし、これなら受信料を払っても文句はない。
最近、古舘伊知郎の報道ステーションは、非常に薄っぺらにしか見えない(本当に薄っぺらかどうかはこの際問題ではない)古館の社会はなコメントは、聴いていていつも気分が悪くなる。本人はそういうつもりはないと思うが、この世で自分一人が聖人君子とでも言いたげな調子にしか聞こえないし、「自戒を込めて」などと言われた日にはなおさらそれを煽る。
何も言わず報道だけに専念しておれと言いたくなる。同じ内容を言っても、たぶん他の人だとだいぶ違うのだろうから、損だな、と思わざるを得ない。
隣に座っている河野アナも、古館の発言に同調ばかりしていて、スポーツキャスターをやっていた頃の方がぜんぜん印象が良かった。
ニュース番組としては時間帯もいいし、つい見てしまうのだが、どうもやるせない。
こどもニュースを見ていると、お父さんが何か意見を押しつけるでもなく、かといってある程度子供に解る程度の問題提起をしている。いい番組だと思う。
ついでに言えばNHKはNHKスペシャルなどのハイビジョンで科学番組で非常にいい物を作っている。同じ受信料を使うなら、もっとこういう文化的な方面に使って欲しい。お笑いや歌番組、クイズなど、たとえ面白くても、他局に任せていればいい。尤も、演歌だけは放っておくと他曲ではやらないだろうから、別かな、という気がしないでもないが。