ほとんどテキストが無くFlashだけで構成されたホームページというのがある。著名な映画のオフィシャルページなどは多くがこのスタイルを取っていてカッコイイ。スタイリッシュだし、デザイン優先のホームページもできる。
SEOのことを考えると、フルFLASHというのは、正直まだいいとは思えない。映画などの、ほとんど固有名詞に近いサイトの場合は意図的に上位に行くようにも思えるので問題はないし、検索する側も目的がしっかりしているので、これまた問題ない。
だが一般のサイトがこれをやると、なかなか難しいこといなる。使うならテキストをしっかり別に用意して、ということだ。
先日、パリのBon Marcheという百貨店のホームページを見たのだが、ここがフルFLASHサイトだ。
(Marcheのeにはアクサンテギュがつく)
カッコイイが使いにくい。デザイナーはいいと思っているに違いないが、イメージ戦略上は成功していないと言えないこともないが、ホームページとしては決していい物ではないと思う。もちろんこれも個人差があるので、断言はしないが、ホームページは料理と同じで、見栄えも大切だが本来は味で勝負なのだと思う。
しかもここはフランス語のサイトなので、Googleの翻訳バーが翻訳してくれるはずなのだが、FLASHなので全く反応しない。ただしここには日本語のページがあるので、一応は解る。それでも日本語のページに行くためには
「Le Bon Marche Rive Gauche」というところをクリックせねばならず、結果試行錯誤が必要だ。
尤も、この翻訳に関してはFLASHだけでなく画像ばかりで構成されたページも同じだ。
こちらも基本はデザイン優先の結果、より綺麗な字体で見せたいなどの意図がある。
いずれは画像やFLASHなどにも検索用の文字埋め込みなどの技術が出てくるかしもしれないが、SPAMの危険もあるので簡単にはいかないだろう。
検索(SEO)や翻訳(日本のページだって外国人が見ないとは限らない)、使い勝手といった意味で、FLASHも画像も、上手くバランスを取って展開すべきだ。何事もデザイン優先され、なおかつ知名度もそこそこある企業は別だが、一般的な企業は、そこを間違えると、思っているほどの効果が得られないものだ。
あくまで利用者あってのホームページだし、ぱっと見がいいだけでは決していいホームページではないということが、改めてこういうところを見ると解る。
といっても、見栄えも重要なんですけどね