最近、仕事の最中に、昔のカセットテープの音源をパソコンに移し始めた。
カセットの内容は、その多くが80年代のNHK-FMのエアチェック音源だが、多くのクラシックに混じって、ホワイトスネイクのBBCライブとか、ブラックサバスの日本公演の録音とかがあってなかなか興味深い。
やたらとマーラーが多いのは趣味だから仕方がないが、シェーンベルクの「ワルソーの生き残り」とか、ペンデレツキの「失楽園」組曲(歌劇からの組曲)など、珍しい作品もある。
CDやDVDでは、全てが発売されるわけではないし、奇妙な曲は寿命が短く、あっという間に店頭から姿を消すものなので、こういう音源はなかなか貴重だと思う。
惜しむらくは、かなりの数を紛失したり、音源がなんなのか解らなくなっているケースが多いので、もっと大切にしておけば良かったと、後悔しきりだ。
ところで、変換用に使っているのは、IOデータのDAVOXLという装置なのだが、アナログの機械から、それを通してUSBに繋ぎ、それがPCの入力デバイスになる。音質はそもそもそれほどいいわけではないので、デジタルにしたところで、それなりなのだが、このところほとんど聴かなかった音楽を改めて聴けるのでうれしい。
当初、USBのハブを通して接続していたら、うまく録音できなかった。途中からノイズになってしまうのだ。本体のUSB端子に接続したら直ったのだが、最初は焦った。
また、ずっと使っているビクターのカセットデッキだが、モーターがいかれかけているのか、非常に回転がおかしい。耳で聞いて解るほどおかしい。そこで、やむを得ず眠っているラジカセを登場させ、そこから録音している。
デッキからなら、本体の出力を使えるのだが、ラジカセにはヘッドフォン出力しかないので、そこから取っている。それでも、オーディオマニアなわけではないので、そこそこの音質で聴けて満足している。・・・・満足しなくてはいけないのだ。新しいデッキを買って、出力をミキシングしてなんて、考えるだにめんどくさいし、無駄金もかかる。
そうそう、レコードも少し残っているので、それも録音しよう。
最近では、オペラやロックのDVDをたまに購入するのだが、観るには時間がかかるし、音声だけ訊きたいことがよくある。先日、ホワイトスネイクのライブを買ったときには、CDがおまけで付いていたが、このCD、DVDの全曲が入っているわけではないのだ。
そこで、DVDdecrypterというソフトで音声だけを吸いだし、さらにそこからできたWAVやAC3等の音声をMP3に変換という手間を掛けることになる。尤も、手間と言ったって、ソフトが勝手にしてくれるので、たいした手間ではない。
むしろそれにID3のタグ情報を書き込む方がよっぽど大変な作業だ。・・・・こんなことしてないで仕事しろという感じだが、そこはバランスの問題なのだ。
今も、なぜかテープに残っていたスウィング・ウエスト版の「雨のバラード」。湯原昌幸のソロヴァージョンではないこの曲がかかっている。持っていたのを忘れたのでラッキー。
DVDから音声だけをコピーするのは、なぜもっと簡単にできないのだろうか?I-Pod等があれほど売れているわけで、当然、それを持ち歩いて聴きたいという気持ちになる。CDカラは簡単だが、DVDからはほとんど手がない。
もっとも、最近のオーディオ情報には疎いので、DVDコンポなどで、簡単にダビングできるのかも知れないが。だが、いずれにしたところで、そんなコンポも持っていないし、今更コンポを買うのもなあ。
今は、再びエアチェックをしたいと思っているのだが、いかんせん、渋谷区に住んでいて、NHK-FMが結構ノイジーだ。ここからNHKの放送センターまで、どのくらいあるのだろう。結構近いと思うのだが。やはりちゃんとしたアンテナが必要なのかな・・・
BSが受信できれば、BSもとりたいところだが、あいにく現在は衛星放送を受信できる機械がない。
いくつになっても、男の子はこういう事が好きなのだな。と、おじさんは思うのだった。