昨日の続き。
イーストウッドは大きく分けるとウエスタンと刑事物というかサスペンスの2つのジャンルが主な作品群である。
刑事物の代表はなんと言っても「ダーティー・ハリー」だ。カウボーイハットを脱いで、ジーパンをスーツに着替えても、彼は撃ちまくる。Me and Smith&Wessonですぜ。
ハリーはウエスタンの時のクールなイーストウッドとはちょっと違うが、悪に対する力ずくの姿勢が何とも言えない。これは例えば、ハリーばかりでなく、「マンハッタン無宿」や、「ガントレット」を始め、最近(でもないか)の「目撃」や「ブラッド・ワーク」などでも似た感じの役作りだ。
「ガントレット」の、銃弾の雨の中をバスで市庁舎に向かうシーンはしびれた。
「リーサル・ウエポン」などと違って、基本的には全て一匹狼なのがいいのだ。それは西部劇時代から変わらない。彼は自分の世界を持っているのだ。
だから、「スペース・カウボーイ」のような作品ではいまいち面白くない。「ルーキー」ではトム・クルーズと組んでいたが、やはりイーストウッドの凄さがこの作品も出ていないように思う。
今度、「続・夕陽のガンマン」の未公開完全版が発売されるということで、つい今回の記事に。
ところで、イーストウッドというと山田康夫の吹き替えだが、若い人にとって山田康夫はルパン三世でしかなく、違和感を感じるというのを聴いたことがあるが、山田康夫はイーストウッドの吹き替えとしては抜群のデキだと思う。逆に、イーストウッドをやっていたからこそ、ルパンができたのではないだろうか。
クリーフの納谷五郎もいいんだなあこれが。
あ、ついでにエンニオ・モリコーネも・・・付け足しで書いたら怒られるな。