今日、夕方のニュースで最近ひき逃げが増えているというニュースをやっていた。
中でも、泥酔状態で車を運転しながら、ひき逃げ後に酒を飲み、運転中に飲んだのかどうか検査ができないようにして飲酒運転の判断が下せなかったなどという悪質きわまりない例もあった。
危険運転致死罪で、最高が15年になったが、法律は殺人という行為にどういう考え方で対処しているのだろう。殺人事件は殺した人数でも形の重みが変わる。
殺人という行為には大きく分けて3つあると思う。
理由はともかく、計画的で利己的な殺人。事故としての殺人。そして、復讐。この際正当防衛は問題にしない。
最初の殺人は最も忌むべきもので、保険金目当てのものから、理由すら分からないものまで、凶悪な犯罪が昨今特に目立つ。最高で死刑だが、死刑や無期になるためには相当の凶悪生がないと行けない。だが、一人を殺す凶悪性と、多数を殺す凶悪性に差があるのだろうか?
事故としての犯罪は、傷害致死や、前述の自動車事故によるものなどがある。私は今日の番組を見て、身内ではないが非常な憤りに襲われた。報じられたことが事実であれば、極刑に処すべきである。例えばこれだけ飲酒運転の危険性を様々なところで言われても、当たり前かのような顔で運転するドライバーのいかに多いことか!酒を飲んで運転した時点で、死亡事故を起こしたらそれは殺人に他ならないのだという認識など、彼らにはない。
今ここで死刑の是非は問題にしないが、少なくとも上記のような人間は極刑が相応しい。ひき逃げという時点でも、同様だ。日本の司法はあまりに甘すぎる。というより、人の命を故意に奪っておいて、そんな人間に人権そのものがあるはずがない。
交通事故そのものは、様々な原因で起こるし、結果的に人が亡くなることも多い。しかし、少なくともドライバーの最低限の法律の遵守や、適切な事故処理によって、奪われずにすんだ命があるとしたら、その行為は、故意の殺人と同じである。
時折、一斉検問で飲酒運転を取り締まるような番組をやっている。そのドライバーの反応を見ていると、非常に恐ろしい。こんな奴らが公道を我が物顔で走っているのかと思うと背筋が寒くなる。
恐らく彼らの感覚はこうだ。事故を起こさなければ犯罪ではない。その程度の認識でも免許は取れる。
更正と言うことは大切なことだが、更正させる必要のない者もこの世の中にはいるのだ。