由比敬介のブログ
電話の値段
電話の値段

電話の値段

最近、日本テレコムと契約した。NTTよりも基本料金が安くなるのと、通話料金もお得だからだ。 実際にはKDDIも同じように安い。
そもそも、固定電話を家に繋ぐために、かつては高額の債権なるものを購入し、回線を引いていた時代もあった。電電公社がNTTになり、現在でも新しい回線を引こうとすれば、債権が形を変えた施設設置負担金が72,000円かかる。既にこの時点でおかしなことだが、NTTという民間企業になって20年も経つが、未だに変わらない。
基本的に電話回線は公社時代に主要な線をほとんどNTTが持ち、恐らく今でも回線自体はNTTの独占に近いような(仕組み自体をよく理解していないが)なのだろう。だから、マイラインなんていう精度が始まっても、これまでNTTに基本料金を払ってきた。
実は基本料金といいながら、プッシュ回線を使うだけで600円の料金がかかる。今時ダイヤル式使う人なんているのか?つまり、普通に電話を購入して、繋ぐだけで、基本料金が2300円くらいかかる。今時は、携帯を使う頻度も増えているし、通話料金も大分下がったので、下手をすると通話料金の方が全然安いことさえある。


さらに、ナンバーディスプレイだ、キャッチホンだと、コンピューターの設定一発でどうにでもなりそうなサービス一つ一つに毎月料金を取る。こういうシステムが、競争原理にさらされないはずはない。
マイラインに続いて、基本料金も安くなる。IP電話も考えると、いずれ電話代はただになるに違いない。
しかし実はこれは、食料や衣料品、生活必需品、エネルギー等が人間の力をほとんどかけずに機械やロボットによって代行できるようになれば、結局はあらゆる物が無料になるということの手始めのような気がする。
遠い将来、人間は芸術やスポーツ、創造といった経済活動とは無縁なことだけをする、そんな時代が来るような、そんな予感を秘めた出来事なのだ。SFじみて思えるかもしれないが、必要な物が自動供給できる世界を構築していくことが、貧富の差を無くし、争いを減らしていくための近道のような気がする。
後は残された人間の権力志向と、闘争心をどう無くしていくかだな。
取り敢えず、当面は携帯電話もただになる日を祈ろう。

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