由比敬介のブログ
クリント・イーストウッド
クリント・イーストウッド

クリント・イーストウッド

 クリント・イーストウッドの映画が好きだ。
 かつて「ローハイド」に出ていたイーストウッドはよく覚えていないが、やはりイーストウッドはウエスタンのガンマンだ。
「夕陽のガンマン」「荒野の用心棒」「奴らを高く吊せ」など、“マカロニ”と呼ばれても、私は名作だと思う。ジュリアーノ・ジェンマはにやけているし、ジョン・ウェインはガタイがでかすぎる。あの痩身に、たばこをくわえたニヒルな口元がたまらないのだ。
 中でも私が好きなのは「アウトロー」と、「夕陽のガンマン」だ。
「アウトロー」は自分で監督もやっているだけに、アカデミー賞を受賞した「許されざる者」のような、重みのある西部劇になっている。以上に共演の多いソンドラ・ロックとも、この辺りからではないのだろうか?
「夕陽のガンマン」は、イーストウッドももちろんだが、鷹の顔をしたリー・ヴァン・クリーフがいい。クリーフは昔、テレビで彼がいい役をやったコメディがあり、是非見たいのだが、タイトルが判らない。最もDVDやビデオが出ているとも限らないから、判っても見られないかも知れないが。
 多くの初期作品で、彼は非常にクールでニヒル、それでいてどこか優しさを秘めた男を好演している。紋切り型のヒーローかも知れないが、なかなかあの味は出せない。「真昼の死闘」でのシャーリー・マクレーン演じるところの偽の尼さんをもてあましているところなどは、そういうヒーローらしくていい。
 後年も彼は自分で「ペイルライダー」や、「許されざる者」のような、いい西部劇を撮っている。
 もちろん、ハリー・キャラハンもいいから、西部劇だけが彼の魅力ではない。しかし、彼の面長で広い額と、眼光鋭い目は、やはり西部のアウトローが一番合っている。

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