言わずと知れた(そうでもないかも知れないが)映画『ストリート・オブ・ファイヤー』の冒頭を飾る、ジム・スタインマンの名曲。
映画ではダイアン・レインがエレン・エイムという劇中アーティストの役で、口パクしている歌だが、Fire Inc.というそのためだけに結成されたらしいグループが歌ってる。どう考えても一人で歌ってないし。でも、ダイアン・レインかっこいい。
何となく昔からこれを聴くと、いずみたくシンガーズを思い浮かべる。まあ、これについては別項で。
Fire Inc.はラストシーンの『Tonight Is What It Means to Be Young』(邦題:今夜は青春・・・あながち間違ってない)も歌っていて、バラード調のこっちの方が人気が高い気がするが、個人的には『Nowhere Fast』。テンポ感といいメロディといい、アレンジといい、いつまで経っても聴いてる素晴らしい曲だ。
このアレンジが素晴らしいのは、同じ曲を歌ったミートローフのアレンジが、なんかふにゃふにゃしてたり(尤も、出だしの歌詞が違うので、同じ曲だとちゃんと聴かないと解らない)。ただ、ミートローフはジム・スタインマンの曲をたくさん歌っているし、スタインマン歌いとしては、ボニー・タイラーと双璧に見える。
この曲から入れば、嫌でも映画にのめり込む。マイケル・パレはイケメンだし、この映画で始めてみたウィレム・デフォーも、悪役ながらかっこいい。
そう、この映画は、かっこいいとかイケメンとか、そんな言葉を羅列しておけばいい映画なのだ。そのくらい、エンターテイナー。
ところでこの作品は最近、『Road To Hell』という、クリス・レアのようなタイトルの続編が作られていて、おっさんになったマイケル・パレも出ている。ネットで詠んだ内容は、なんだか続編ぽくもないのだが、『Nowhere fast』は劇中で歌われるのだ。
なかなかイカしたお姉さんが歌うのだが、映画はどうもイケてないらしい。でもこの歌のためにサントラが欲しいのだ。