知り合いが過呼吸になった。初めてだったし、ごく近しい知り合いでもあるので、息苦しいという連絡をもらったときに非常に心配になった。
私は、発作性の頻脈という症状を持っており、1年~2年に1回、急激に脈拍が早くなる。看護婦が手首で計れないくらいの速度になるのだ。放っておいて治ることもあるが、一晩入院することもある。その際に、走った後のような息苦しさを覚える。
過呼吸というのは、発作的に息苦しくなり、その結果血中の二酸化炭素濃度が低くなってアルカローシス状態になることを言うらしい。事典を見ると、
「心因以外にとくに原因となる器質的疾患がなく、発作性に呼吸困難、過呼吸状態を生じ、それに伴い多彩かつ一見重篤そうな臨床症状を示す疾患で、過呼吸症候群ともいう。心身症的色彩が強く、ときに呼吸器、循環器疾患に合併して発症することもある。発作は、激しい運動、疲労、疼痛(とうつう)、不安、興奮、緊張など、心身のストレスにより誘発される。一般に若年者に多く、女性は男性の約2倍で、とくに25歳以下の精神の不安定な女性に多くみられる」
と言うことだ。この一見重篤そうなと言うのは、話を聞くと頷ける。私に電話をしてきたときはそうでもなかったようだが、救急車を呼べという言葉に従って、119に電話した辺りから、かなりしんどくなったらしい。電話のボタンが正しく押せなかったり、説明する言葉のろれつが回っていなかったり、顔色を見た人の話では、絶対に入院すると思ったようだし、「チアノーゼ」と言われたという。チアノーゼは過呼吸とは逆に、酸欠などで起こる状態だろう。顔色が真っ白だったらしい。
それでも不思議なもので、回復し出すと徐々に安定し、平生に戻るのだそうだ。
過呼吸に悩む人の話を昔テレビで見たことがある。袋などを用意して、過呼吸になったときにその中で息をする。人間の呼気には二酸化炭素が含まれているわけだから、当然その中の空気を吸えば、二酸化炭素濃度が上がり、バランスが安定すると言うことだ。
人間にとって必要不可欠な酸素だが、空気中には20%程しか含まれていない。残りのほとんどは窒素だし、そのわずかなバランスの酸素中に生きている人間だから、多すぎてもいけないと言うことかも知れない。酸素は、元々多くの物質と反応するらしいが、特に不安定になって反応しやすくなった状態の酸素を活性酸素といい、人間にとって有害な物質となる。酸素というのも表裏一体、この世の縮図のような物質である。
いずれにしても事なきを得て、帰ってきたらしいが、人間の身体というのは、様々な不思議とを抱えた精密な機械のようなものなのだと思う。
フジテレビの「アンビリーバボー」に、人間の身体が透視できるロシア人の女性が出ていた。
否定派と名乗る3人の専門外の人間が難癖を付け、それを覆すという流れだったが、信じる信じないはともかくとして、この世には不思議なことが、まだまだたくさんあるのだ。
私などにとっては、身体を透視できる不思議と、過呼吸を起こす不思議が、それほど違わない不思議として移るのだ。違うのは、片や医学的にある程度解明されており、片や証明されていないと言うだけで、不思議の度合いは変わらない。
とにかく今日は、大過なく済んだことが感謝の一日である。
アンビリーバボー、何故か視てました<苦笑。
そんな能力持った人居るんですよ、多分(期待を込めて)。
不快なのは、自己中心的な考えで手当たり次第否定しまくる
自称作家&セラピスト。こいつらの方が、何倍も怪しいと
思ったのは私だけなんでしょうかね~