民主党が選挙中にホームページを更新したことが、違法だという。
インターネットがこれだけ普及して、テレビでも観ることが可能だ。もちろん、地方や、お年寄りには馴染みが薄い場合もあるだろう。しかし、いずれにしたって、この流れが逆を向くはずはない。
現行の公職選挙法上では違法なのは、これまでにも解っていたことだ。改革改革というのなら、こういうところから改革すべきだ。
選挙には700億とも1千億とも言われるお金が動く。これはほとんど税金らしい。もちろん、選挙特需ではないが、このことで利益を被る人々が大勢いることも確かだ。お金は回るわけで、1千億をどぶに捨てているわけではない。しかし、出所が問題だ。700兆もの借金を抱える国庫から出るとなれば、別な部分で国民の生活を圧迫することになる。
選挙でお金がかかるのは、選挙カーや、ポスター、遊説先への交通費、選挙事務所費用、運動員への給料など、ここ何十年も恐らく変わってはいないはずだ。
インターネットと、国民から受信料をボイコットされているNHKなどを使って、ここいらの費用を大幅にカットした方がいい。
選挙カーで回ったって、所詮はうるさいだけで、「××をよろしく」というメッセージだけが空しく残る。ポスターだって、決して町の美観に寄与してはいない。草の根選挙などと言って、お宅訪問で握手をして回ることが、あたかも素晴らしい選挙運動のように言われることがあるが、何の意味もない。顔と名前を覚えてもらい、お年寄りに優しそうな笑顔を振りまくだけで、結局は、「知っている顔」に投票するための指示を作っているに過ぎない。こういうことに実は莫大な費用がかかっていることに、国民は気づかなくてはいけない。
インターネットでの選挙運動、どんどんやったところで、費用はたかが知れている。但し、迷惑メールの数を増やして欲しくはないから、総務省などが、解りやすく全候補者のページをまとめるなり、1候補1ブログで選挙運動を繰り広げてもらえばいい。後は有権者がそこを見るかどうかだ。
もちろんインターネットだけでは不十分で、やらない人だって大勢いる。そのために、国民の受信料で運営しているNHKは、選挙期間中は、朝から晩まで、とにかく選挙運動のための政見放送を流し続ければいい。そのくらいのことができないで、くだらない番組を沢山流してもらっても、NHKの必要性なんてほとんど無い。今日本でNHKしか映らない地域がどれほどあるのだろうか?
この2つのみを、基本的な選挙運動にし、街中でがなり立てる政権演説や、無駄なポスター、選挙カーなどは一掃して、なれ合いや、地元意識などだけで候補者を選ぶのはやめにした方がいい。
そうすれば、選挙直前まで政治家は働けるだろう。解散してから、選挙数日前まで、しっかり国会で働いてもらい、その場面も十分にNHKで流し、それを持って、投票に臨ませるようにした方がいい。そうすれば、より党による違いが歴然となり、解りやすい選挙に向かえるというものだ。
選挙にもお金がかからなくなるし、いつでも見たいときに候補者のことが見られて、しかもなーなーな気持ちでの投票を防ぐこともできる。
しかも投票も、インターネットなどを使えば、かなりいろいろな点で費用や負担を軽減できるはずだ。
ホリエモンが走っている姿を見ると、ああ情けない、という気持ちが沸々と湧いてくるのだ。