個人認証のために暗証番号やパスワードではなく、人体の特徴を利用した指紋や、掌紋、虹彩などを利用したシステムがどんどん開発されている。スキミングなどの犯罪が増加しているからでもある。
当然犯罪防止に役立つわけだが、同時に暗証番号などを忘れてしまうという心配がない。一卵性双生児の指紋は同じだという話を聞いたことがあるが、それ以外の場合は、自分以外は認証されないわけで、いざというとき、知り合いに頼んだりはできなくなるわけだ。
自宅も、家族以外は入れなくできるし、有効範囲は広い。
ただ、ふと思ったが、それでも情報はデジタル化される。指紋であろうが何であろうが、0と1の数字の組合せに置き換えられて、銀行なり機械なりの中に蓄積される。もちろん暗号化されているだろうが、それも含めて「破られない」という保障はどこにもない。確率が極めて低くなるというだけだ。
もちろんそこが大事なので、だから無駄なわけではない。
それでも、どこまで行っても守る技術と犯罪はいたちごっこなのだろうな。
ロボットが人並みの曖昧さを理解できるようになれば、あるいはかなり高度な認証ができるようにも感じられる。記憶としての限界はあるが、人間の勘みたいなものは非常に高度なセキュリティの反応を持っているように思う。但し、そこまで集中力を常時続けることは不可能なので、いかに機械がそんな能力を持てるかが鍵のように思う。
まあそれでも、ロボットを騙す技術が作られるのかも知れないが。