この間テレビで、パスタの呼び方として、いくつから下はパスタで、いくつから上はスパゲッティというのをやっていた。境が何歳だったか忘れたが、確かに昔はパスタなどという呼び方はしなかった。取り敢えずスパゲッティーだった。
だが、家庭で作るパスタは、普通はやはりスパゲッティーかスパゲッティーニだ。この「ーニ」が付くのと付かないのの差は太さらしいから、いずれにしても「スパゲッティー族」には違いない。敢えてパスタと総称する必要はないわけだ。
種類についてはここが詳しい。
私が大学生の頃は、まだスパゲッティーだったし、メニューとしてはミートソース、ナポリタン、カルボナーラ、ボンゴレ、くらいなものだった。ナポリタンというのも和製らしいし、そういえば、イタリアンなんていうのを出していた店もかすかに記憶している。
具材を名前に入れてナスと何とかのとかもあまり見かけなかったし、パンチェッタが正式でもベーコンで代用だし、チーズは取り敢えず緑色の筒型容器に入った粉チーズだった。
例えば当時、ピラフと言えばただの洋風チャーハンで、サラダオイルの代わりにバターで炒め、肉の代わりにベーコンを入れ、塩味が多かった。それにカレー粉が入るとドライカレーだ。
最近ではイタリアンの店が非常に多く、パスタもピザも非常に多くの種類が普通に食べられる。
昔は、アルデンテという言葉も知らなかったが、今考えると、結構のびた麺が多かった。今ではそういうい店のパスタはまずく感じられる。
私が個人的に一番好きなのはトマトソース系のパスタのような気がする。アマトリチャーナとかよく頼む。以前はクリームソース系やカルボナーラなんか好きだったが、何となく最近はしつこい感じがして頼む機会が少なくなった。
和風も好きだ。醤油というのが、いろいろな料理によく合うと言うことか。でもパンに醤油はあまり聞かないが。
自分では、かなり自己流でいいかげんな作り方をするが、自分で作ると取り敢えずは美味い。自分が自分の料理を褒めるのに、誰にも遠慮はいらないので、失敗しても褒めておく。
パスタ料理の基本は、パスタのゆで方さえ間違えなければ、だいたい美味くゆくような気がしている。レトルトのカレーをかけただけでも十分に美味い。それでも、もう少し手をかけたいなと思えば、それなりに努力するし、そこそこのレベルにはなる。店で出すわけではないので、唯一の客、自分自身が満足すればいいことになる。
でもどうせなら、レパートリーは広げたいと思うし、そう思わせるパスタというのは、やはり奥深い食べ物ではあるのだ。あ、私が使っているのはスパゲッティーニだが。ほとんど。