由比敬介のブログ
年金
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年金

 年金について前々から思っていることをいくつか。
 いろいろもめていて、社保庁のずさんな管理ばかりでなく、違法な改ざんや、無駄遣いなど、枚挙にいとまがないが、そんな中でも、議員年金などはきちっと払われて、しっかり管理されているのだろうな、等と思う。
 私が思う年金制度のあり方。
 
1.年金は一元化し、国が管理する。
2.一元化とは、国民年金、厚生年金、共済年金、議員年金など、とにかく区別をせず、一つにまとめる。
3.これまで払ってきた金額は分かっているわけだから、すべての受給対象者に対して、同一の基準で、支払ってきた金額の合計を元に新たな算出基準を策定し、年金を支払う。
4.年金支給対象年齢を超えても尚、年間1千万円を超える収入がある人には年金を支払わない。
5.それ以下の年収社には、年収+年金が1千万円を超えない範囲で年金を支払う。
6.今後も、企業に勤めている人には企業が年金の半額を支払う制度は続ける。
7.年金の未払いについて、過去2年まで遡って支払える制度を改め、必要であれば、20歳の時点まで遡って、支払えるようにする。
8.年金は、受給資格を得るために25年の納入期間など必要としないようにする。
9.年金の納入は、税金と考え完全に義務化し、運用はせず、全額年金に使う。
 と言ったところだ。
 なぜ一元化ができないのかがまったく分からない。現状のシステムが違うと言ったって、所詮は、納めている金額の違いに還元できるわけで、それを基準に作り直せばいいだけだ。一元化できない最大の問題は、安定している共済年金や議員年金にしわ寄せが来るからに違いない。さっさと一元化すべきだ。
 また、年取っても高額な収入がある人たちに年金を払う意味が分からない。それを当然の権利だなどとうそぶく元議員の老人達は、何を勘違いしているのかと思う。そもそも現行のシステムは、現在の労働人工が、高齢者の年金をまかなうシステムであるなら、それはもらう権利ではなく、払う義務だけが存在すべきなのだ。
 もらう権利は、一定の年齢になって、収入がそれまでとは違って亡くなった人たちの生活をまかなうために使われるべきで、人生で大きな成功を収め、その年齢でも多額の収入がある人たちは、それを感謝して余生を送ればいいのだ。
 年金とはそういうシステムであるべきだ。
 また、現行の25年払わないともらえないシステムでは、そもそも40歳まで払ってこなかった人たちは、今後も当然払わないだろう。払ってももらえないのだから、当たり前だ。
 たとえ少額でも、払った期間に応じて支払われるシステムに変えるべきだ。そうすれば、これから改めて払う人も出てこよう。同時に、遡って過去の年金を支払える期間を2年としているが、こんなもの、何年分でも遡って払えるようにすべきだ。そうすることができない理由が分からない。
 
 現在のPCを持ってすれば、事務が繁雑になることも絶対にない。
 こういう風に変えれば、頭でっかちの社保庁みたいな組織は必要ないし、年金は年金にしか使わないのだから(事務費は税金でまかなえばいい)、年金は収集と支払いだけが必要なので、広報もいらない。コンピューターだって、そんなにたくさんはいらない。人もいらない。非常にスマートになると思う。
 もちろん、少子高齢化で足りなくなった年金は、税金でまかなわなくてはいけない部分もあるのだろうが、だとしても、現行よりは圧倒的に経費を削減し、無駄のないシステムになるに違いない。
 たとえ、現状と同じ標準月額報酬の表を使ったとしても、支払い基準を同じにしてしまえば、サラリーマンは大きい金額を納めるわけだから、受取額も増えるし、国民年金では少なくなってもやむを得ない。
 そもそも、この標準月額報酬や、厚生年金の率が毎年見直されたりもしているが、これもなんだか無駄な仕事を増やしているとしか思えない。
 いずれにしても、厚生労働省や社保庁が行っている仕事の量を激減させ、そういうところにかかっている無駄な経費をすべからく年金に回すことの方が重要だ。また、年金が無くても余裕のある生活をできる人には、払わないということも重要だ。もちろん、この一千万円みたいな基準は、数年に一度見直されるべきだろうが、大きなインフレでも起こらない限り、きっと10年に1回見直せば問題ない。
 と、こんな風に考えるのだが、こんな考えではうまくいかないとしたら、どこに問題があるのだろうか?多くの政治家や官僚が考えてもうまくいかないのだから、きっと大きな穴があるはずなのだが、どこに穴があるのか、ぼくにはさっぱり分からない。
 もちろん素人考えなのだが、基本は、働いている人から集めた金で年寄りの生活を支えるシステムと考えれば、もちろん、受給額の算定や、納入額を決めたりするロジックは重要だろうが、逆に言えば、重要なのはそこだけで、なぜこんなにも、ぼろぼろなのかが、実は理解に苦しむところだ。
 ほんと不思議だ。

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