都が市中の迷惑行為に関する対策の検討に入ったというニュースをやっていたが、その中で例としていくつか挙げられていたが、電車内の携帯電話と化粧というのがあった。
携帯電話はペースメーカーの問題などもあるようなので、単なる迷惑ではすまない意味を持っているが、個人的には、満員電車でもない限り、多少の会話は気にならない。着メロが大きな音で鳴ると気にはなるが、すぐに気づいて止めてくれればそれほど不快ではない。これは、乗客の車内での会話と同レベルであればという感じである。
携帯電話というツールができた以上、どこかでくぐり抜けるべき通過点で、闇雲に何でも仕方がないと言うつもりはないが、ある程度の過渡期を通して、いずれ普通の現象になっていくような気がする。あるいは、ヘッドホンタイプのアイテムが流行したりするのかも知れない。いずれにしても、酒を飲んで正体不明になっている人よりは圧倒的に迷惑ではない。
インタビューの中で、痴漢は迷惑だという女性の意見があったが、これは迷惑なのではなく犯罪なのだ。男であれば、多くの人が、痴漢をしたいというような犯罪的な動機ではなく、何らかの性的な欲求を社内で持つ可能性は無いわけではないと思うが、そこから能動的に行動を起こすかどうかが、常識と非常識を分けるのだ。階段を見上げて若い女性の下着が見えて不快に思う男はそれほどいないし、むしろ「ラッキー」と思うのがむしろ健全だと思うが、そのために何らかの努力をするのかしないのかが普通と普通でないを分けるのだ。常識的に言えば、目を逸らすくらいの意識があった方がいい。
もう一つ、歩きながら煙草を吸う女性という意見も気になった。確かに女性の喫煙率は増えているような気もしないでもないが、歩き煙草に関しては圧倒的に男の方が多い。そもそも迷惑かどうかには男女の差はあまりないはずで、政治家の発言だったらやり玉に挙がるだろうなと感じた。
さて、そんな中で、電車内の迷惑行為のベストファイブには入っていなかったが、なぜか例として上がる車内での化粧だが、これに関しては、当然レベルの差はあるが、どうしてそれほど不快に思う人がいるのかが解せない。
例えば、左右の人に腕がぶつかる、化粧水が飛ぶ、香水が霧散する等、何らかの被害が及ぶ限りに於いては極めて不快であろうが、その人がただ化粧をしていることに、周りが注目する必要がない。
実は私はちょっと誇張して書いているが、個人的な意識の上では、全く気にならないという前提での意見だが、化粧は家でするもの、あるいは人前でするものではないという価値観を否定するものではないが、価値観などというものはどんどん変遷していくものだ。もちろん、ではなぜ「化粧室」はトイレなのかという問題がある。つまりは、古今東西、女性の化粧は隠れてするものなのだ。なぜなら化けるためだからだ。
このことがオープンになったのは、言ってみれば化粧が社会的に認知されたからであり、女性は人前に出るときは化粧をするものだという暗黙の了解が、歴史の中で積み重ねられて定着しているからに他ならない。いわば、サラリーマンが会社でネクタイをしているというのと同質で、Tシャツで人前に出るホリエモンは、それだけで前時代の人たちからは「だらしなく」見えるのだ。同じように、電車内の化粧はやはり「だらしなく」見える。
だがだらしないことの本質はそんなところにはない。あるいは、だらしないという表現が意味することの全てが悪いわけでもない。だらしなさはリラックスにも繋がるので、家ではだらしなくしたい人もいるはずだ。
ちなみに、ニュースでやっていたメキシコの法律では、家の中でもむやみに裸になってはいけないと言うのがあるそうだ。
イスラム教の女性達が髪の毛を隠したり肌を隠したりするのを、日本人はどう見ているだろうか?
洋の東西様々なしきたりや決まり事がある。基本的には守るべきことがほとんどだが、それでさえも、歴史の中で変わっていくのだ。所詮、電車内の化粧などというものは、せいぜいそんなレベルのお話しで、時代が要請しなければ自ずと消えていくし、そうでなければ当たり前になる。単純に「化粧など自分の家でしてこい」という理屈は、どちらかと言えば自分自身が励行すべき、自分に対しては向けてもいいが、あまり他に対して言っても効力がない言葉のように感じる。
但し自分が女だったら電車内で化粧は極力しないだろうが。小心者だからな。
こちらでは はじめまして!
車内の化粧について、恐ろしい事実をお教えしましょう。
車内で化粧するとき、彼女らは周囲にいわゆる”イケテル面面”がいないかをまずチェックしているはずです。
ですから、もし周囲で化粧を始めた女子高生なりOL様がいらっしゃったとしたら、周囲の方々について「・・・」ってな感じに判定した、ということで。。
つまり「車内で化粧をして!」と怒る方は、つまり彼女らから相手にされないくやしさ!、というか、自分が無視されている、という「いらいら感」を無意識の内につのらせておられるのではないでしょうか。
いっそ、女子高生が顔を赤らめて化粧品をひっこめるか、電車を駆け下りる位のグッジョブな方になれば、きっとその方は「オレの前じゃ化粧なんて絶対しないぜ」なんて飲み屋さんで自慢するんでしょうがね。
ちなみに。「若い女性の下着」は二重のセクハラですよ!「若くなくても女性」なんですから、見るんであれば ちゃんと分け隔て無く見てあげてくださいね。(爆)