まだ季節にはちと早いが素麺の話題なぞ。
夏になるとなぜか食べたくなる麺の一つだが、一番普通の食べ方は、茹で、冷水で冷やして、つけ麺で食べるというものだろう。私が一番好きな食べ方は、茹でて冷やした面の上に、細切りにした粗挽きソーセージとなすを炒めた物、それとキュウリの千切りを乗せ、上からつゆをぶっかけて食うのだが、炒めた油とつゆのマッチングが非常に上手い。あ、ショウガも忘れずに。
素麺はひらがなでかけば「そうめん」だが、そもそもは索麺(さくめん)といったのだそうだ。索の字が誤って素に転じ、素麺となったという。小麦粉に塩を練り込んで麺にしたものだ。原材料から言えばうどんも冷や麦も一緒で、太さによって呼称が変わるという。JASでは規格があって「角棒状のものでは幅1.2ミリ以上1.7ミリ未満、厚さ1.0ミリ以上1.3ミリ未満のもの、丸棒状のものでは直径が1.3ミリ以上1.7ミリ未満」が冷や麦で、それより太ければうどん、細ければ素麺と言うことになる。
だが特に手延べ素麺は、製法などに独特の方法もあり、単純に細ければ素麺と言うには言いがたい部分もあるようだ。
寒いときに製造した物が質がよいが、梅雨の時期を経過すると美味しくなるという。まさに夏の食べ物ということができる。
ごく親しい知人によれば、山菜と油揚げを載せたものに、温かいつゆをかけて食べるのが上手いといっていた。温かい素麺はにゅうめんと呼ばれるが漢字にすると煮麺。まさに煮た麺と言うことなので、煮ないといけないのかな?
ところで宮城県の白石(仙台のちょっと手前・・・東京方面から言うと)には「うーめん」というのがある。食べたのはずいぶん昔の話になるが、煮麺のような感じだったと記憶している。うーめんは、「温麺」と書くらしく、基本的に温かくして食べるのだろう。製法は素麺と違って油を使わず、長さも短い。もともと、胃の悪い父親のために消化のいい食べ物ということで作られたという来歴があるようなので、非常に優しい食べ物だ。
日本人はそば派とうどん派がよくいたりする。私自身も昔はそば派だった。いつの頃からかうどんも好きになったが、昔はうどんを食うと頭が痛くなると感じていた。全くいいかげんなものだ。今ではそば、うどん、冷や麦(冷や麦だけは冷やして食べるから冷や麦なのだろうが)、素麺、何でも好きだ。
素麺もそもそも中国渡来だそうなので、ラーメンなどを考え合わせても、日本人の麺好きと、それぞれの製法の違いや、できあがった状態で味が違うというのも、なかなか素晴らしい。そういえば、パスタだってそうだ。
ああ、素麺が食いたくなったな。
私の場合、若い時はうどんが好きだった。鍋焼きうどんにカレーうどん。ところが、今はそば。なんか体に良いとか聞いてからかも知れないが・・・。だから、鍋焼きそばにカレーそば{/hiyo_cock/}(笑)。
千葉市内に「阿づま庵」というそば屋さんがある。どこにでもあるような老舗のそば屋で、おまけに「茶そば」なんだけど、味付けがとても良い。{/cars_train/}千葉にお越しの際は一度どうぞ{/silver/}。お薦め(水曜日定休)。若かりし日の王監督も食されたとか{/baseball/}。{/fuki_osusume/}
私の両親は混ぜもののないそばが好きなので、すぐ近くの「支店(弟さんとか)」の方の常連。ただ、文字通り「普通」・・・。茶そばが好みでないときは、こちら。ただし、本店と若干味が違う。だから茶そばでも、味が決めてで当家は「本店」ご指名。
さて、約10年位前までは、そばとご飯ものを一緒に注文しましたね。若かったんだね~。天丼とカレーそばの組み合わせが特にお気に入り。時にはカツ丼になったりするけど。息子はなぜか親子丼が好き。ついでに上の娘は天丼、下の娘は天ぷらそば、とそれぞれ好みがあるみたい{/hiyob_hat/}。
十割そばとか言ったお店に行くときがある。確かにそばの香りがすばらしい。だが、いわゆる「信州そば」ってどうしてあんなに硬いのだろう。まだ子供たちが小さい頃、戸隠や八ヶ岳方面に出かけた。そこで有名なおそば屋に寄ることがあったのだが、子供にはかわいそうなほど、硬かった。「蕎麦」といってもいろいろあるものだと勉強になった{/hiyo_ang1/}。
おしまい
変なものを入れてしまって済みません