「謎の円盤UFO」を見始めた。何を今更だが、懐かしい。
最初の放映は1970年の10月からということなので、今から約40年前。オリジナルのイギリスでの放映はその3ヶ月前からだから、とてもタイムリーな放送だったのだ。
放映の10年後を舞台にしていて(つまり1980年)、宇宙のどこからか地球侵略のためにやってくるUFOに対し、イギリスの映画会社の地下に作られたSHADO (Supreme Headquarters Alien Defence Organisation) ・・・宇宙人防衛組織最高司令部か?とそこの司令官ストレイカーが立ち向かうという物語だ。
「サンダーバード」や「キャプテン・スカーレット」といった人形劇や後の「スペース1999」なども作ったジェリー・アンダーソンという人のテレビシリーズで、全26話。なかなか面白い。
70年に80年代を想像して描かれているが、デザインはむしろ当時の21世紀的イメージで、かっこいい。だが冒頭の導入シーンで毎回流れる映像があるのだが(SHADOの紹介)、一つ一つの紹介を文字にするのがしっかりタイプライターというのが時代を感じさせる。なぜか女性が着ている服が、体にぴったりしていたり、さすが70年代と思わせるエロティックな雰囲気を醸し出しているのも特徴的だ。
この当時はなんか、アメリカ映画にも裸が多かったような気がするし、11PMなど、テレビでも平気で女性の裸を出していた。志村けんの番組だって、そうっだったような気がする。当時は何がよくって、何が今はだめなのか分からないが、不思議だ。あ、テレビで出せと行ってるわけではない。
UFOの放映された70年は、私はまだ小学生だったので、最初の放送を見ていたわけではないと思うし(どうやら裏番組が「8時だョ!全員集合」だったらしいので、きっとそっちを見ていたに違いない)、全話を見た記憶もないが、おそらく再放送で何回か見ている。
たぶんこの手の物語は、しっかりとした最終回が無く、うやむやな終わり方をしてるのだと思うので、最終回を期待しないで、少しずつ見ていこうと思う。
番組のナレーションは矢島正明で、登場人物も「ユーエフオー」と発音しているが、オリジナルは「ユーエフオー」といったり「ユーフォー」と言ったりしている。私は、ピンクレディのせいで「ユーフォー」になったと思っていたが、この発音はもともと「ユーフォー」といういい方もあったのだなと、改めて知った。確かに、日本ではピンクレディから変わったのは事実だろうけど。
また、ムーンベースという月面基地から飛び立って、UFOを迎撃するインターセプターという飛行機というか宇宙船が発進するとき、吹き替え版でだけ、なぜか「サンダーバード」の音楽が流れる。だがこの改変はむしろいい。
「スペース1999」でも、月面基地は「ムーンベースアルファ」という名前だが、よく考えてみると日本語なら「月面基地」と言ってるに過ぎなのだ。ああそうかと思った。
この作品、今見ても十分に楽しい。最も観たい「超人ハルク」は、今のところテレビ版はダイジェストしか出ていないので残念だが、「24」や「ヒーローズ」もいいが、この当時の、こういうドラマはなかなか捨てがたい。
ところで、この当時から(実際はもっと前から)謎の円盤はUFOとして、あるのか無いのかというのが楽しい話題だったが、未だに矢追純一はたまにテレビに出てその話をしている。40年は長いぞ。
実際にUFOを見たことはないので、是非見てみたい。飛んでこないかな。