スコーピオンズ?ロンサム・クロウ

 スコーピオンズ(Scorpions)のデビューアルバムであるロンサム・クロウ(Lonesome Crow)は、1972年に発売されたアルバムで、ぼくが初めて聴いたのは、1980年代半ばだったと思う。それまではスコーピオンズのファーストアルバムを「電撃の蠍団(Fly to The Rainbow)」だと思っていた。

最初に買ったスコーピオンズは「狂熱の蠍団(Virgin Killer)」だった。当時大学生で、クラシックを聴くサークルに所属していたが、そこでは直接問屋にレコードを買いに行っていて、レコード店の仕入れ価格で購入することができた。そして、それをまとめて買いに行く係というのがあって、1年生の時その担当をしていた。確か、半年その係をすると、部費で、好きなレコードをもらえたのだが、それでもらったのが、このレコードだった。

「狂熱の蠍団」はたぶん、スコーピオンズの中で 一番うるさいアルバムだろう。クラシックサークルで、それをご褒美にもらったわけだ。

その後、2nd「電撃」3rd「復讐の蠍団(In Trance)」と購入し 、「蠍団爆発(Tokyo Tapes)」まで購入した。間に入る4th「暴虐の蠍団(Taken by Force)」は、だいぶ後になってから購入した。

彼らは、ベルリンの壁が崩壊したときに演奏をしたり、ベルリン・フィルと競演したり、 現在でも活躍しているし、相当売れているバンドでもある。

2nd「電撃」辺りを聴くと、メロディアスなハード・ロックで、とても日本で売れたのが解るメロディラインだ。後のジャーマンメタルなどにとても大きな影響を与えたのが解る。

メンバーはヴォーカルのクラウス・マイネとギターのルドルフ・シェンカーが不動で、最初から現在に至るまで在籍している。要するにこの二人のバンドなのだ。

ファースト・アルバム「Lonesome Crow(恐怖の蠍団てついていたらしい)」の時は、ルドルフの弟、マイケルがリードギターを弾いていた。マイケルは2ndに曲を書いているが、バンドからは抜け、UFO、MSGとこちらもスコーピオンズとは別なハード・ロックで活躍している。マイケル・シェンカーはとても優れた作曲家だと思うし、それは非常に日本やヨーロッパ向けのメロディラインだ。

2ndからウルリッヒ・ロート(ウリ・ロートと言われていた)、「ラヴ・ドライブ(Love Drive)」からは現在のマティアス・ヤプスにギターが変わっているが、このマイケルが参加した「ロンサム・クロウ」だけが特に異質な音作りをしている。マイケルの曲調からすれば、2ndの方がマイケルらしいので、まさにプロデュースの問題なのかもしれない。

全体を通して、メジャーコードの曲が1曲もなく、アルバムタイトルにもなっている「Lonesome Crow」などは13分を超える大曲だ。おそらく90年代以降にファンになった人には、全く別のバンド、聞きづらいアルバムに違いない。

だが、この重苦しいアルバムが、僕は大好きだ。 クラウスの歌は、この頃から本当にうまいし、マイケルのギターはとても10代とは思えないテクニックだ。

よくプログレと言われるが、まさに当時のプログレッシブ・ロック的な要素を持っている。尤も、クラシック寄りではなく、 ジャズ寄りだ。リズムや、インプロヴィゼーションぽいギター演奏など、ライヴ・ハウスで全体を切れ目無しに演奏してそうな内容だ。そして、プログレの中ではハードな方だ。クリムゾンやピンク・フロイド好きのプロデューサーだったに違いない。

僕は7が最も好きだが、4などには後のUFO等に通じるものがある。
Lonesome Crow
1. I’m Goin’ Mad
2. It All Depends
3. Leave Me
4. In Search of the Peace of Mind
5. Inheritance
6. Action
7. Lonesome Crow

 

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