レッド・ツェッペリンと言えば、今更言うまでもなく、伝説的なイギリスのハードロックバンドだ。1969年のデビューで、10枚前後のアルバムを出している(数えていない)。
レッド・ツェッペリンは「ツェッペリン」とかゼップとか日本では言われる。恐らく最も有名な曲は、「天国への階段(Stairway to Heaven)」だろう。「胸一杯の愛を(Whole Lotta Love)」「ロックンロール(Rock’n’rokk)」「移民の歌(Immigrant Song)」「グッドタイムズ・バッドタイムズ(Goodtimes Badtmes)」「永遠の歌(song Remains The Same)」「アキレス最後の戦い(Achilles Last Stand)」等、有名な曲には事欠かない。
個人的な好みとしては、「天国」「アキレス」「永遠」「ゴナ・リーブ・ユー(Babe I’m Gonna Leave You)」「一人でお茶を(Tea for One)」と言ったところだ。
私はロバート・プラントの歌よりも、ジミー・ペイジのギターに比重がある。アルバムは、ジャケットの好みも含めて、「アキレス」と「お茶」が入っている「プレゼンス(presence)」が一番好きだ。「俺の罪(Nobody’s Fault But Mine)」なんていう印象的な曲も入っている。
ツェッペリンは70年代の日本では、ディープ・パープルかツェッペリンかというハードロックの2大バンドのようなところがあって、歌謡曲のようなパープルよりも、よりブルースなツェッペリン派が何となくかっこよかった。渋谷陽一などはまさにそういう人だった。ラジオ番組でも、「比較するな!」という感じだった記憶がある。
ツェッペリンの曲は「聖なる館」「フィジカルグラフィティ」辺りが、あまり面白くない。5枚目6枚目だ。最初の頃の、荒削りだが、なんだか2分ちょっとの曲でも、ものすごいエネルギーが横溢しているような曲が、どうも「天国への階段」辺りで様変わりしている気がする。実際、「天国への階段」が入っている4枚目の、どこにもジャケットにタイトルが書いてないアルバムでは、その傾向が出ている。レコードのB面、つまり「天国への階段」の後の曲はなんかとらえどころがない。
「プレゼンス」と「「イン・スルー・ジ・アウトドア」は突然ポップになったような気がしたものだ。「イン・スルー」は、実はアルバムとしてはかなり面白いのだが、際だった曲がない。私はどちらかというと、アルバムの統一感みたいなものより、突出して好きな曲があればその方がずっといいので、「この曲しか聴かない」CDなんていうのが結構ある。
今でも、パープル系のバンドは、ツェッペリンに比べて評価が低いが、実はパープル系のバンド・・・・というかリッチー・ブラックモアの書いた楽曲というのは、非常にテレビなどでよく使われる。確かに同じハードロックでも傾向は全く違っていて、私などは敢えて、「歌謡曲」と「ブルース」という言い方をするが(ブルースったって、青江美奈じゃない・・・青江美奈は青江美奈で素晴らしいが)、意外と的を射ていると私は思っている。
それと、ジミー・ペイジの影のある容姿、煙草をくわえてツインリードのギターを弾く姿などがとてもかっこいい。ちょっと禿げかけたリッチーのギョロ目とは大分違っていたりするのだ。でも、私はどちらも好きだ。甲乙は付けがたい。
ロバート・プラントの驚異的に高い音域は、到底カラオケなどで歌っても出るはずもないので・・・・イアン・ギランも一緒かな?それにもあこがれたりしてしまうが。
ツェッペリンが解散したのは、ドラマーのボンゾことジョン・ボーナムが死んだからだが、そういう意味でも、メンバーチェンジをやたら繰り返していたパープル系の人たちと、4人でワンセットのようなツェッペリンとは大分違う気がする。