ツタンカーメン

 ツタンカーメンと言えば、エジプトの最も有名なミイラだ(変な表現だが)。10才で即位し、18才で死んでいるのだから、何かをすると言うことの方が困難だが、イギリスのハワード・カーターという考古学者が、ほとんど盗掘されていない墓を発見し、なおかつその後の発掘に関わった人々の不思議な死で、「ファラオの呪い」として有名になった。
 現在、そのツタンカーメンのミイラがCTスキャンにかけられ、分析されているという。約3350年前の死体に対するCTスキャンというのがすごい。先日テレビで、そのシーンを放映していた。
 分析に当たった博士は「カーターが無理矢理仮面を剥がそうとしたからミイラが痛んだ!」みたいなことを言っていたが、カーターが見つけなければ、いまだにツタンカーメンの王墓は見つかっていなかったかも知れないことを考えると、ほとんど八つ当たりに近い。
 放送で見たミイラは、確かに人の形をしているが、人型をした黒い固まりに過ぎなかった。魂が永久不滅だとしたら、この抜け殻は必要ないし、むしろ、魂があるとしたら、このミイラにこそ宿ってしまいそうな気がした。
 この分析を担当した学者も『ファラオの呪い』はあると信じていると言っていた。現にミイラを運び出すときにいくつかの問題が発生したらしい。
 この世に、呪いだの祟りだのという、ホラー小説には欠かせないテーマが本当に存在するのか否かは、普通に生活していては解らないし、何かが起きても『偶然』という言葉はいとも簡単にそれらを否定してくれる。
 しかした例えばツタンカーメンの関連書籍などを読んでみると、確かに発掘に関わった多くの人が、奇妙な病気や事故でなくなっているのも事実だ。偶然にしては頻度が高すぎる。と言って、ではカーターは、と言えば、65才まで生きている。これを早いと言えば、そうかも知れないが、発掘からは15年以上経っているし、全員が不思議な死に方をしているわけではない。
 
 何でもそうだが、例えば細木数子の占いが100%当たるのかというとそう言うわけではない。でも、もしかすると、普通よりも確度が高いのかも知れない。氏の六星占術は、人間を六つに分類して「水星人」「金星人」「火星人」「木星人」「土星人」「天王星人」の性格や、運勢を判断するものらしいが、昔から八卦見と言うのは当たるも八卦当たらぬも八卦という一六進法で50%を言ってしまう性質を備えている。
 つまり、何も考えなくても半分当たる可能性があると言うことなのだ。半分当たれば、それはそれで傾聴に値する。少なくとも、災難に関する物であれば、避けて通るにしくはない。外れるかもしれないけど、50%は当たる。
 まあ、ファラオの呪いが、果たしてこれとどうクロスしてくるのかと言うことだが、確率から言うと、多分こっちの方が率が高いと言うことくらいだ。墓の前に「暴くと呪うぞ」と書いてあったからそう言うことになったというのが、ある意味真相に近いらしい。
 ことほど左様に、眼に見えない何かというのは当てにならない。
 だが、では否定できるかというと、否定すべき根拠がない。「非科学的」という言葉もまた、現代の科学を過信して、あらゆる事が現代科学の前には白日の下に晒されているかのような誤解の上に成り立っている、あまり意味のない言葉だ。
 否定できない最大の理由は、否定するほど明白ではないからだ。
 だが諸君、場合によっては予言も成就する。当たるも八卦なのだ。
 部屋にいても「明日雨になる」と言えば、時には雨になることもある。
 占いとか予言、信じるに値しない物がほとんどだろう。ノストラダムスだって外した(尤もこれは解釈が間違っていたという見方もあるようだが)。だが、君子危うきに近寄らずだ。
 これを読んでる人、いつかあなたも死にます。この予言だけは外れることはない。

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