由比敬介のブログ
回送電車
回送電車

回送電車

 回送電車はどうして走っているのだろう。確かに、我々の知らない理由で、走らせなければならない場合もあることは想像がつく。
 だがそれにしても、普通の線路を普通の顔をして走っている回送電車を見ると、しかも普通に駅でしばらく停車をしているのを見ると、おいおい、ドアを開けて乗せてくれよ。と言いたくなる。特に忙しいときなどは尚更だ。
 前に説明責任という話をどこかで書いたと記憶しているが、そこまでではなくとも、もやもやした気分をどうにかするためだけにでも、取り敢えずどうして回送電車は回送なのかを、ホームページでも駅の広告でもいいから説明して欲しいものだ。
 
 これは多分だが、中央線の快速は、土日と祝日は高円寺、阿佐谷、西荻窪に停車しない。毎日停車しないのなら、それはそれで大久保や東中野のように、諦めもつくだろう。私が利用する荻窪は、なぜか停車する。これは何となく、通勤快速という電車の停車駅と似ているので、そういうことかも知れない。
 新宿に近いというなら、西荻は荻窪よりも遠い。
 同じような理由で、特快はなぜ吉祥寺ではなく見たかに停車するのか?これも疑問だ。単純に駅が広くてホームの数が多いからとは言い難い。もちろん、そういう理由から、総武線の快速の終点が三鷹であり、それとの乗り継ぎがあるということで三鷹なのかも知れない。
 しかし乗降客は圧倒的に、吉祥寺が多いはずだ。街もずっと大きい。
 さて、中央線の疑問ついでだが、なぜ中央線と総武線の各駅停車は、お茶の水だけが同じホームで乗り換えができるようになっているのだろう?三鷹は始発駅と言うこともあり、一つのホームを総武線のみが利用しているから、意味も分かる。しかし、吉祥寺からお茶の水までの快速停車駅、「吉祥寺」「西荻窪」「荻窪」「阿佐谷」「高円寺」「中野」「新宿」「四谷」は、全て一つのホームを中央線、総武線のそれぞれの上り下りが使用している。
 例えば、三鷹から水道橋へ行きたい人は、四谷で快速を降り、階段を上り下りして、総武線ホームに行って乗り換えなくてはならない。運動不足解消のために素晴らしい階段の運動、なんていう問題じゃない。上り電車に乗っていた人が、下りに乗り換える例もない訳じゃない。だが希だ。
 
 非常に合理的とは言いがたい。
 新宿駅などは、上りの総武線の反対側ホームは内回りの山手線だ。もちろん、東中野から渋谷へ行く人は便利だが、それ以上じゃない。
 中央線のホームは下りが10番線。この反対ホームである11番線も下り電車が時折利用している。新宿折り返しの特快とか、中央ライナーという、国分寺だか立川までノンストップの列車だ。
 どちらも下りだからまとめているというかも知れないが、非常に利用頻度は低い。まして、夜など、ライナー待ちの乗客と、快速待ちの乗客でホームがごった返し、大変なことになっていることもある。ホームが満員電車のようだ。
 最近新宿駅は改装をして、快速上りのホームなどが変わった。
 しかしそれ以外はずっと昔から同じだ。
 地下鉄をどこから入れるかなどという疑問で一世を風靡した春日三球だが、実際に考えてみると、地下鉄をどこから入れたかなどはたいした疑問じゃない。そんなことよりも、回送電車がなぜあんなにたくさん存在するのかとか、なぜも少し乗り換えのしやすい駅になっていないのかとか、そちらの方が大変疑問だ。
 もちろんそれでも眠れるが。

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