パンもご飯も美味しい。
主食としては世界でパン、米、麺類などが主だが、日本人はそれらのものを最もよく分け隔て無く食べている国民のような気がする。西洋人は、やはりなかなかご飯というのを、それほど食べる機会は多くはないように思う。よくは知らないが、中国人はその辺りの主食と副食の区別が極めて曖昧であるような気がする。主食を副食に取り込んでしまったような感じか。
日本人は朝パンを食べ、昼麺を食べ、夜ご飯を食べるなどというのがごく普通に行われる。
今では駅の近くには必ず数軒のパン屋があり、焼きたてのパンを買うことができる。ぐるナビなどで洋食系のレストランや居酒屋を探すと、圧倒的にイタリアンが多い。それだけパンやパスタは日本に浸透している。
だが日本人は不思議と、ご飯の魅力に逆らえない。
おかずにはご飯。
たとえそれがステーキであっても、ご飯がいいという人は少なくないはずだ。
和食系のおかずとパンというのは、全くだめではないと思うが、合いづらい。しかし、洋食系のおかずの多くは、ご飯が合う。これは日本人が小さいうちから慣れ親しんだ食生活による部分も決して少なくはないと思うが、炊いたご飯というのが、非常に多くの食物に合う、何らかの特性を持っているように思う。
ミートソースをご飯にかけて食べても美味しかったりするのだ。
同じ穀類でも、米と小麦というのはそういう部分で何か大きな違いがあるように思う。
麦飯も美味しいが、米のご飯はより美味しい。だから小麦はパンやうどんになるが、米は炊くだけで食べるのではないだろうか。これは長い歴史の中で培われた食習慣が物語っている。
パンもパスタも美味しいが、やはり1日1食は米の飯を食わないと落ち着かない。そんなところに日本人としてのアイデンティティーなんてものはあるのかも知れない。
お餅もおいしいね