由比敬介のブログ
中国-つづき
中国-つづき

中国-つづき

 先日のでもと投石の事件で、中国政府は日本の政府の責任だと言っているそうだ。誤った歴史認識に対する不満だそうだ。
 原因や理由がどこにあれ、自国内で暴徒化した自国民が他国の大使館や人間に暴力的な被害を与えたことを、その国のせいだという政府って、いったい何だ?はなはだおかしい。教育教育というなら、これまで中国が自国民にどういう教育をしてきたのかも問題だ。
 私は過去の戦争は全て正当化されるものだとは思っていないし、日本軍が中国や韓国の国民にしてきたことの中には、本当にひどいこともたくさんあったろうと思っている。そういうことに対しては、国歌としてきちんとした謝罪が為されるべきだし、日本的という意味では、現在の政府の様子を見ていれば、そんなことを正面切って堂々と行うような国じゃないだろうとも思う。日本というのは良きにつけ悪しきにつけ、曖昧さをその根底に抱えた国家だ。だからその曖昧さが根強い日本批判にあることはやむを得ないし、それに対して真摯に謝罪をする等の行為は必要なことだ。
 しかし日本国という国家に住むその多くは、ほとんど戦争を知らない人間だし、戦争自体を憎む教育を受けてきている。その人々にとっては過去のことだし、日本企業を支える社員のほとんどはそういう人たちだ。日本であると言うことだけで排斥をしようという行為は、犯罪者の子供であると言うことだけで、彼らを排斥するのと似てよろしくないことだ。
 本当かどうかは知らないが、韓国の教科書には秀吉の朝鮮出兵をも日本の侵略として「反日本」の一つの例になっているものがあるということを聞いたことがある。これは大げさかも知れないが、そんなことを言い出したら、ヨーロッパの列強はみんな犯罪国家だし、アメリカなんて侵略者が打ち立てた国に他ならない。言ってみれば日本だって、その昔大陸から渡ってきた人たちの子孫が大量にいるのだ。
 
 日本政府に対する批判もいいが、だから何でもありではない。少なくとも、国家はそれをしっかり、それこそ統制すべきだ。それすらしないで、日を日本に押しつけるのはお門違いだ。
 

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