DVDのケースは、その多くがトールケースと呼ばれる背の高いケースである。もちろん、CDが採用している15cmくらいのケースに入ったモノもあるが、かなりの割合で大きなケースの方が多い。
一つには万引き対策だろう。CDが発売になったとき、万引きは最も懸念された弊害だった。レコードに比べると、明らかに万引きはやりやすいからだ。ただ、それだけであれば、わずかばかり背が高くても、さほど防止効果があるとは思えない。
もう一つは、背の幅が広いので、タイトルが解りやすいということがある。CDの高さでは、幅を広げても文字を大きくしづらいかも知れない。
しかし、CDが同じケースに移行しないというのは、同じ光ディスクなのに、間違えないようにという配慮もあるのかも知れない。大きなパッケージはDVDですみたいな。しかしそうしてみると、DVDよりもCDの方が、実はライナーなどの付属品が付く率が高い。オペラなどは、字幕が出るから、DVDでは歌詞対訳が必要ないが、CDの場合にはそれが必要だ(もちろん付かないのもあるが)。だから、むしろCDのケースを大きくした方が理にかなっているようにも思える。
どちらのケースもプラスチックには違いないが、落としたときにDVDの方が割れにくい素材になっている。郵送などの場合も、「ワレモノ」という心配が少なくてすむ。
ただまあ、増えてくるとそれはそれでこのケースは邪魔になってきそうだ。当たり前だが、CDよりも場所を取るからだ。
次世代ディスクは、容量をかなり増すから、今まで2枚だったものが1枚にはいるなどの利点はああるだろうが、実際には画質や音質を上げるためにビットレートを変えて、1枚に映画なら一作品とかになるのだろうか?
SPがレコードになったとき、枚数は圧倒的に減った。さらにCDになって、レコード2枚分くらいに相当する場合もある。DVDが、DVD-DAというハイクオリティではなく、通常のCDと同じオーディオだけを収録すれば、ワーグナーのオペラも、大分枚数が減る。
MP3で収録すると、手持ちのバーンスタインのマーラー交響曲全集がCD1枚に収まる。1分1MBとして、約CD1枚分だ。次世代DVDであれば、CDクオリティにして、余裕でこれが1枚にはいることになる。
そうなれば、現在のパッケージと同じ形態でも、マーラー交響曲全集や、ニーベルングの指輪全曲のオーディオは1枚で収まるので、場所を取らない。
以前から思っていることだが、何枚組というCDの発売をなぜ、DVD1枚に収録するという(オーディオだけ)手段を取らないのだろう?カラヤンが決めた(といわれる)1枚74分なんていうのは、今や無駄な限界で、映像が入っていても180分程度は普通に音声の入るDVDがあるのだから、そちらで発売すればいいと思うのだが。
美空ひばり全集でも、山口百恵全集でも、エルビス・プレスリー全集でも、DVD1枚に音楽が全て入りそうな物だが。
いやいや、パッケージの話からそれているように感じるかも知れないが、それらだって、でかい箱に入っているんだ、実際に発売されれば。・・・・やっぱり値段の問題かな。
難しいですよね。CDのケースは破損しやすいし、DVDの縦長は厚すぎかな?
ただ、現状でDVDのピックアップとCD専用のそれとは多分違うので、DVDで兼用にすると多少高くなるってのもあるかもしれませんね(特にカーステレオとかポータブルなんか)。でも発想は凄く良くて、BOX版なんて下手すると1枚きりになりますね~
そう言えばPCの話ですが、友人がCDに焼けない大きさのファイルの保存に困ってDVDに焼いていましたっけ・・・<笑。