由比敬介のブログ
都議選の一幕
都議選の一幕

都議選の一幕

 都議選が終わった。なかなかの低投票率で、そもそも何のための投票なのか解らない選挙だった。ニュースでは、都議選よりも、長嶋が巨人戦を観戦したことの方が大きなニュースだったようだ。
 私は夕方に投票に行ったが、実際、その場まで誰に入れようか決めていなかったほどだ。
 私は杉並区だが、駅や家の近くでよく見かけたのは、教科書のことばかりを訴える長谷川英憲と、顔がやけに印象的な福士敬子だった。2回ほど、民主党の議員事務所から苦戦しているので是非よろしくという電話があった。「解りました」と言ったが、どちらにも入れなかった。
 そもそも、選挙になると立候補者達は、「お願いします」を連発する。お願いしたいのはこちらの方だ。あなた方のために投票しているわけではないのだよ、議員さん達。といった気にもなる。
 たまたま昨日夜、笹塚にちょっと行く機会があったのだが、駅で渋谷区の候補だと思うが、スタッフが大声でお願いコールをしていた。非常にうるさく、自分の区であれば、こいつだけに入れることはあるまいと思わせた。
 そもそも、今回もそうだが、それぞれの議員が、どういう主張をし、仕事をしてきたのかといったことがよく分からない。
 選挙のホームページでは、誰が出ているかは解っても、どういう人かはよく分からなかった。たまたま前述の長谷川秀憲候補のページを見たら、「公選法により6月24日から7月3日まで、HPの更新ホームページの更新をお休みさせていただきます。ご了承ください。」と書いてあった。なんとあほらしい。他の選挙運動に比べたら、圧倒的にお金のかからないホームページ、そこで選挙期間中だからと言って更新ができないというのはどういうことだろう?
 チラシを奪ったり、ポスティングしたりと何が違うのだろうか?
 投票率を上げたいのなら、時代に即したやり方、より投票しやすい環境作りなど、どんどん改革していくべきだ。駅前でお願いしますを連呼することが選挙運動なら、そんなことに税金を費やして欲しくない。無駄だ。
 論点も解らず、興味ある人だけの選挙なら、創価学会に「ありがとう」と礼を言っている公明党のように政教分離も怪しいような政党や、自民党が勝つに決まっている。
 単純に自民党がだめだとは言わない。私は個人的に、郵政民営化賛成なので、民主党とは意見を異にする。だが社会保険制度や、そもそも増税ばかりを考えているような能のない自民党にも与しない。しかしでは他の政党が、政治を動かしうるのか?というとそうでもない。ただ、国政はそうでも地方政治は必ずしもそうではないはずで、そう考えると、もっと誰がどういう人なのかが解るよう、工夫をして欲しい。
 少なくともインターネットで解るように。

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