由比敬介のブログ
風呂
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風呂

 風呂は気持ちがいい。しかし現代のように風呂が必ず家にあるようになり始めたのは昭和30年代頃からのようだ。それまでは銭湯が主だった。
 そもそも風呂が歴史に表れるのはいつ頃なのだろう。事典を調べると、古代ギリシアやローマに遡る。ローマの公衆浴場は有名だが、文献によれば、伝説に、風呂場での殺人というシーンがあるという。ただ、実際に浴室が考古学的に確認されているのは紀元前5世紀だという。これらの浴槽はお湯を溜めて入るような浴槽だ。
 日本では、奈良時代頃らしい。一口に風呂と言うが、蒸し風呂と入湯式で違うが、風呂という表現が後者にも当てられるようになったのは、江戸時代後期かららしく、それまでは風呂と言えば、蒸し風呂式だったようだ。湯に直接はいるのは湯屋、湯殿と言ったらしい。時代劇を見ると、時折湯殿という表現が出るのでそれほど縁遠い言葉ではない。
 尤も、お湯に入る入浴は間違いなく温泉に入るということがその前にあると思うし、それは猿やカピバラだって入るわけだから、人間は尚更だ。温泉が気持ちいいから風呂ができたに違いない。温浴と水浴では大分感覚が違う。夏の暑いとき以外は、水に入るというのは、よっぽどのことがなければしないと思うが(泳ぐとかは別にして)、温泉はあまり季節には関係ない。夏場でも気持ちよく汗を流せるからだ。
 しかし温泉は、温泉が湧く場所までいかなくては入れない。家で温泉を模倣しようと思えば、湯を沸かしてはいるしかない。
 現在ではボタン一つで適当な湯量で湯が張れたりするし、自動で保温もしてくれる。至れり尽くせりだが、そのうちエアコンではないが、自動洗浄風呂とか、世界のどこにいても入りたい温泉の湯が調達できたり、そんな夢のようなことも実現するかも知れない。
 
 風呂の温度というのは大体何度くらいのものだろう?私は42度くらいで入っているが、草津温泉などはもっと高いだろう。あまり熱いお湯にはいるのは良くないだろうし、以前箱根で湯あたりし、夕食がろくに食べられなくなってしまったことがあった。
 風呂の入り方というのも、なかなか大変なものだ。
 風呂で溺れる人もいるそうだから、寝るのも厳禁だ。しかし、疲れたときに適度な温度のお湯に浸かると眠くなるのも事実だ。
 私は風呂に浸かって読書をするのが好きだが、冬場はともかく、夏場は難しい。そう長時間入っていられないからだ。しかし、意外にこの読書方法は、スムーズに読める。はかどるのだ。しかも普段読まないようなものが読めるのでありがたい。
 こう考えると風呂というのは、単に身体を洗う、リラックスする以外にも効用があるようだ。きっと思わぬ発想が風呂から生まれるのだろう。アルキメデスの原理も風呂から生まれたのは有名な話だ。・・・おっと、やはりギリシア人は風呂に入っていたのだ。

1件のコメント

  1. 機動戦士ガンダムSEED

     風呂って良いですよね~
     夏のぬるま湯(もち、熱いのもOK)、
     冬の熱い湯(露天も良いね~)
     そして朝の風呂。贅沢です!

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