由比敬介のブログ
台風
台風

台風

 台風7号は房総半島には上陸したものの、それほど大きな被害を与えずに、北東に逸れていった。
 場所によっては相当な大雨も降ったようだし、本州の南に位置する島々では、被害もあったようだ。直撃していたらどの程度の被害だったか解らないが、意外に早く暴風圏もなくなっていたので、それほどではなかったかも知れない。
 人間の生活は、この地球という星にあって、現在まで様々な形で発展してきた。地上何十階ものビルを沢山建て、空も飛び、家にいながら世界中の人とも会話ができる。宇宙にも行った。
 それでも一度台風が来ると、沢山の列車は運休し、当然飛行機も欠航する。それほど堅固など台の上に生活しているわけではないのだ。むしろ自然の猛威の下では脆弱とさえ言えるのかも知れない。台風や地震などで、毎年何人もが命を落としている。
 関東、特に東京周辺は、比較的台風被害の少ないところだ。西日本に比べると、台風が直撃する数自体が少ないから当然と言えば当然だが。恐らく今日の台風など、ニュースで報道しているほどには深刻な人はいなかっただろうし、むしろ会社も早く帰れてラッキーだったに違いない。ディズニーランドも盛況だったようだ。本当に直撃していたら、屋外のアトラクションは皆止まっていたに違いないが、むしろこういう日の方が空いているに違いないと、行った人もいるようだ。
 荒い波だからこそ、サーファーは海に出る。
 だが待てよ、今日は確かに大したことはなかった。だが毎年そんな感じで、海で行方不明になったり、川で亡くなったり、多くの犠牲も出ている。予測不能なことならともかく、ある程度予測の範囲で、それほどのことがなければ良かったとすればいいところだが、実際には、危険といわれているところで事故に遭う人は少なくない。
 実際今日も、ヨットで一時期行方不明になった人がいた。私はヨットに乗らないのでよく分からないが、台風が近づいているのに海にこぎ出すことが果たして必要なのだろうか?
 湘南では、遊泳禁止の場所で、「泳いでいるわけではないから」と、平然と嘯くサーファーもテレビに映っていた。
 実際に事故にあってはいないからいいが、時には救助に行った人を巻き込むケースだってあるのだ。
 危機管理意識ということに関しては、多分私もほとんどできていない。しかし年を追う毎に臆病になったことが、ある意味危機管理に一役買っている部分もある。君子危うきに近寄らずみたいな感覚が、何となくある。
 せめて、台風の時に、海にこぎ出すとか、サーフィンや泳ぎに繰り出すとかは、理性で止めて欲しいものだ。
 地震の後の台風だけに、もう少し世の中の人は敏感になってもいいような気もするが、目の前で暴風雨が起こらないと、やはりディズニーランドの魅力には敵わないのだろうか?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です