由比敬介のブログ
iTunes
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サントリーのウーロン茶のキャップに付いている懸賞に応募したら、iTunesからの1曲ダウンロードというのが当たった。サントリーはウーロン茶が売れて、アップルは廉価でiTunesの広告ができるという、なかなかうまい宣伝だ。
 iTunesから曲をダウンロードするには、そもそもiTuneのソフトをダウンロードしなくてはならず、それをインストールした。1曲なので、何をダウンロードしようかと、リストを見ていたのだが、ニュースで聞いたiTunesのDLの回数からすると、少なくとも日本向けの内容はお粗末なものだ。結果的に欲しい曲が見つからなかった。
 以前、so-netに入会して、こちらもキャンペーンでsonic-stageというソフトのサイトから10曲ダウンロードできるというサービスでは、10曲ダウンロードした。実は今回のiTunesが持っている曲の多くは、どうもSonic-Stageと非常に近い気がする。今時、水原弘の全曲集がどちらにもあるというのは、他の品揃えを考えても、おかしい。まずは、ダウンロード販売にOkを出すアーティストやメーカーが限られているということだろうか。
 尤も、クラシックはSonicの方が充実していたような気がする。
 曲名を入れても何も出てこないので、クラシックは何も出てこないと言ったら、「ジュピターとか、そんなのしかないんだよ」と言われたので、「木星」と試しに入れてみたら、海上自衛隊・・・と出てきた。????何で?という感じだ。
 音楽配信という、あたかもCDが明日にでもオンラインに駆逐されそうなお話を時々聞くが、現状を見ると、Top100ばかりを聞いている人には、あるいはそうなのかもしれないが、そうでない人間にとっては、永遠の向こうにそれはあるような状態だ。
 しかも、クラシックのダウンロードを見て笑えるのは、オペラのものだ。例えば、「フィデリオ」なんかがあったりしてびっくりするわけだが、通常オペラは、ポピュラーの1曲1曲に当たる部分が、場面や曲の展開に応じて、ケースバイケースで区切ってあるが、この全てで音楽が切れているわけではない。
 確認したわけではないが、そのそれぞれのトラックがばら売りされているような印象を受けた。少なくともアリアだけではなさそうだった。
 ダウンロードで手に入れた曲は、CDがないわけだから、パソコンがクラッシュしたり、ファイルが壊れたり、誤って削除してしまったらそれで終わりだが、その割には少々お高い。
 また、iPodなどのポータブル・オーディオにコピーできる回数も決まっていたりする。どうも顧客の都合はあまり考慮されないままに、新しいテクノロジーだけが前に進んでいるいい例のような気がする。しばらく前に書いたが、DVDのリージョンというのと同じだ。
 確かに違法コピーなどは、著作者にとっては、頭の痛い現象ではあろう。しかし、例えば漫画や雑誌の貸し借りは日常茶飯だし、それはCDなどにしても普通である。この程度は私は著作権侵害だとはとうてい思えない。著作物の販売というのは、そのあたりのことを加味して販売されるべきだし、友人同士の貸し借りなんていうのは、とても安価な宣伝に過ぎない。
 著作権者の権利や収入は守られるべきだが、あまりにそちらに重点が置かれ、顧客の便利が阻害されるようでは、本末転倒である。著作物に限らず、収入源の全ては、それを利用する顧客あっての物種なのだ。スポーツであれ芸術であれ、行政であれ、コンビニと根っこは一緒だ。
 話は逸れたが、iTunesはまだまだ使えないというのが本音だ。今のところ、CDを買ってパソコンにコピーして、というのが、私にとっては順当な使い方だ。輸入盤も、ネットでかなり自由に手にはいるようになったし。

1件のコメント

  1. kimura

    え~仰せの通り、品揃えの少ないiTunesですが、購入履歴が記録されるので、万一ファイルを削除しても無料で再度DLできます。経験者より

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