久しぶりにDVDを購入した。
ホワイトスネイクのライブだ。約2年半前、2004年にロンドンで収録したコンサートだ。
ホワイトスネイクというか、デヴィッド・カヴァーデルののアルバムは、気づけば買っているのでほとんど持っているのだが、ソロ・アルバムなどを出し、ホワイトスネイクはもう解散なのかな?とも思っていたので、なかなかうれしいアルバムである。
今も脇でかかっている。
デヴィッドのデビューはディープ・パープルの「バーン(Burn)]のはずなので、このライヴの1曲目は、まさにそのデビュー曲から歌い始めたということになるわけだ。
喉の手術以来、やけに高音が出るようになったように思っていたが、この1曲目の印象は、喉の温まらない、かわいそうなくらい「ガレた」声だった。途中で「嵐の使者(Stormbringer)」をインクルードするという、なかなかいかした演出を加えてくれたが、今回はグレン・ヒューズの声がないのが寂しかった。
だんだん往年の声に戻ってきたデヴィッドは、やはりかっこよかった。昔に比べて圧倒的に歌はうまくなっている。
これはハマースミス(劇場は違うようだが)での2度目のライブアルバムになるわけだが、今回は、「ミストリーテッド(Mistreated)」を歌っていないのは残念だった。バーンをやったから、ディープパープルの曲はもういいだろうということだとは思うが、今の「ミストリーテッド」が聴いてみたかった。
「エイント・ノー・ラヴ・イン・ザ・ハート・オブ・ザ・シティ(Ain’t No Love In The Heart Of The City」から「ジャッジメント・デイ(Judgment Day)」まで、多くのアルバムから、かなりまんべんなく選曲されていて、構成のバランスは非常にいい。惜しむらくはデヴィッドの2枚のソロ・アルバムからの選曲がないことだ。尤も、「エイント・ノー・・・」は、ホワイトスネイクのファーストに先駆けて出された4曲入りシングルに入っていた曲なので、それをソロからの曲と数えれば、「入れた」ことになるのかもしれない。
個人的には「ブラインドマン(Blindman)」か「ソース・ウインド(North Wind)」あたりを聴きたかった。
それでも、これまでライブでは聴いたことがなかった(知らないところで出ているのかもしれないが)「ドント・ブレイク・マイ・ハート・アゲイン(Don’t Break My Heart Again)」が聴けたのはとてもうれしかった。
かつて2枚出ていた半分パープルなメンバーのライブよりも、キレのいい演奏は、買ってよかったと思った。ダグ・アルドリッジのギターは、80年以降の速弾きのギタリストの一人以上では、私にとってはないので、それほどの感銘はないのだが、ソロよりもリフなどでかっこいい音を出していた。もう一人のロブ・ビーチという人はよく知らないが、端正にギターが弾ける人という印象だ。
ファースト・アルバムに入っている「テイク・ミー・ウイズ・ユー(Take Me With You)]が、あんなにかっこいい曲だとは知らなかった。
しかし何だ、日本盤は4,500円もするのだ。輸入盤に字幕が付いているとはいえ、数少ないしゃべりの部分だけで、それほど必要でもない感じだ。でもこれ、見るまで判らないからな。輸入盤とは3割以上価格が違うわけだ。・・・しかし輸入盤はリージョン1、うちのプレーヤーではかからない。
このリージョン・コードというやつ、全く制作者側のエゴのみで作られた煩わしさきわまりない仕組みだ。ハリウッドのあがきってやつだきっと。
今回のはCDが付いているが、全曲ではない。せっかくなので全曲つけてくれよ、という感じだ。
左が初回限定版。
いや、なんだかんだで、デヴィッドはいい。