いやあ、久しぶりだ。別に暇になったわけではないけれど・・・
このところ、なぜか「哀愁のヨーロッパ」が好きだ。もちろん、サンタナの「Europa (Earth’s Cry Heaven’s Smile)」のことだ。聴く人によれば、ムードミュージックというかもしれない。
最初の出逢いは、たぶん高校生の時だが、かっこよかった。
今でもテレビで、妙なシーンでたまに使われるので、この曲の評価というのが、日本ではこういう感じなのかな、とは思うが、「哀愁のヨーロッパ」とはよくつけたという感じだ。ある意味ネーミングの妙を感じる。ただし妙なシーンの妙とは意味が違う。ギターによる名曲の一つだと思うし、モデラートのメトロノームに導かれるような出だしから、最後のプレストで、フェイドアウトしていくところまで、余さず好きだ。
たまたまMDに入っていて、外出時に聴き、久々に虜になった。
サンタナはこの後、「Revelations(哀愁のボレロ)」「Moonflower」という似たような路線を書いていて、どちらもそれなりに楽しいが、Europaほどではない。哀愁のボレロに至っては、ネーミングセンスを疑う。
三つ子の魂百までというが、昔好きになった曲というのは、なかなかどうして捨てがたく、長く聞けるものが多い。
私は、自分自身が、クラシック、ロック、歌謡曲、ジャズ、と幅広く聴けることに感謝している。といって、キャパシティには自ずと限界があるので、ある程度の年齢になると、最近流行の曲の多くは、聴けないというよりどうでもよくなる。新たに探さなくても聴きたい曲がたくさんあるというのも一つの本音だ。
また、クラシックというジャンルはやっかいなもので、同じ曲を様々な演奏家で楽しむという喜びを与えてくれる。しかも曲が長かったりで、自ずとほかの音楽に割く時間は短くなる。
その中でこれだけ回数を聴く曲というのはやはり貴重なのだ。わずか5~6分の曲だが、気分がいい。
数年前にグラミー賞を取り、復活してきたサンタナだが、往昔の輝きはない。