由比敬介のブログ
Firefox と Thunderbird
Firefox と Thunderbird

Firefox と Thunderbird

 これまでメインのブラウザにNetscapeをずっと使ってきた。メーラーもそれに付属するものだ。
 かつて主流だったNetscapeが、あれよあれよという間にInternet Explorerにその地位を奪われてしまったのは、なんと言ってもOSとしてのWindowsが、世を席巻し、MacとWindowsしかほとんど一般の人が利用するOSが無く、その上、Office、特にWordやExcelといったビジネスに不可欠のソフトウエアとこみこみで、ビジネス用途として、勢力を伸ばしていったことが大きいだろう。
 アーティストと呼ばれる人たちが多く、Macintoshを利用していたことは、逆にWindowsにそれ以外のパイを取ることを許す結果となったし、GUIがうまくいかなかったUNIXは、結果、サーバマシンにLinuxという形で残る結果となった。Windowsは、今ではそのサーバのOSにもASPというツールで勢力を伸ばしつつある。だがここは、Linuxが、基本的にオープンソースということで、なかなかPCのようにはうまくいかないようだ。
 大手の企業などは、PCもサーバも社内にあったりするので、両方Windowsの方が良いと考える場合もあるようだが。
 さて、その結果、Windowsに同梱され、「インターネットを始めよう」という時点で、選択の余地無くIEが起動するという、もはや戦略と言うよりは、駅前の巨大なホームセンターであらゆるものを販売してしまうような力押しで、ブラウザ市場でIEは天下を取った。同時に、EudoraやBecky!などがあっても、やはりOutlookとOutlook Expressが市場の大半を握っているのだ。
 でも、百貨店が高島屋と伊勢丹だけではないように、ブラウザだって、IEがあれば満足する人たちばかりではない。
 私がネスケを使い続けているのは、ネスケがいいというより、IEがいやだった、という点の方が大きいかも知れない。特にここ最近は。Netscapeは4の頃は非常に良いブラウザだった。もちろん、機能的には現在の方が優れているが、非常に使いやすかった。
 Netscapeは、英語版はとっくに8.1になっているが、日本版は7.1以来アップグレードはない。サポートもない。不具合はある。といった感じで、黄昏れてしまった感じは否めない。
 先日Operaの最新ヴァージョンを導入して、なるほど軽くて使い勝手も悪くはない。しかし、Operaはブラウザだけでメールは移行できいない。
 そこで、ずいぶん前から気にはなっていたFirefoxを入れることにした(今更)。
 FirefoxはそもそもMozillaだから、Netscapeの兄弟なわけで、移行するときに、そのままNetscapeの設定を引き継いでくれる。設定画面もよく似ていて楽だ。
 Firefoxのメールクライアントは今回初めて知ったのだが、Thunderbirdというのだそうだ。これもNetscapeのメールと一緒で、使い勝手が変わらないために導入が簡単だった。メールのアカウントや設定も、ほとんど全て、そのまま引き継ぐことができた。
http://www.mozilla-japan.org/products/firefox/releases/1.5.0.5.html
 Firefoxは前記のLinuxと同じでオープンソースだ。つまり、能力ある一般雄志が、新たな機能を付け加えたりしながら、発展させていくことが可能なアプリケーションだ。IEなどのように、企業の都合で、突然Flashの表示が変になったり、十把一絡げでポップアップを制御したりとか、何だか、私のように少しばかり知識があるが、それほどでもない人間には非常に使いにくいものとは違う。
 もちろん、オープンソースであることにその理由があるのかどうかは解らないが、アップグレードや、拡張などが非常に自由度が高いように思えるので、いい。
 まあ、これからもFirefoxとOpera、IEを併用していくことは間違いないし、ホームページを作るときには、確実にIEでどう見えるかを確認しないといけないので、IEから離れることはできないわけだが、100年後もマイクロソフトがインターネットの世界のトップを走っているのかどうか解らないが、色々新しい技術や、試みが、企業以外のところからどんどん起こってくるところに、インターネットのおもしろさはあるので、ウイルスには注意しつつ、新しい技術には時折、視線をおいておきたいと思うわけだ。

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