先々週の都知事選に続き、渋谷区では渋谷区長と区議会議員の選挙が明日に迫った。
今も、窓の外を、昭和を感じさせる議員の名前だけを連呼する囂しい選挙カーが行き過ぎていった。そしてお願いされるのだ、あなたの一票で議員にさせてくれと。・・・議員とはよっぽど楽しい職業らしい。
街宣車で名前を連呼することで行う選挙運動は、ぼくが子供の頃から変わらない。これを旧態依然というのだろう。うるさいだけで、意味を感じられない。国会議員と違って、ただでさえ興味薄な地方議員の選挙だ。こう芸がないと、いささか「若者の選挙離れ」など責められたものではない。
ホームページで渋谷区役所を見てみると、候補者の一覧だけが出ている。
知事選の時にも見た「ザ・選挙」というホームページは、7割くらい、写真が載っている。実際のところ、区議会議員の顔など判らないし、名前も知らない。渋谷へ越してきてまだ2年経っていないので、これまでの区議が何をしてきたのかもよく分からない。
そんな中で45人の内、マニフェストを掲載しているのはわずかに2名。ホームページが掲載されている議員もほんの数名だけだ。実際にはホームページを持っている人はいるようだが、このサイトからリンクされていない人が多い。
このサイトはJanJanというNPOの運営のようだが、数少ないまとまった情報サイトの活用すらしようとしない立候補者を見ていると、やはり個々にも旧態依然の言葉を持ち出したくなる。
郵便受けには各候補者・・・と言っても一部だが、・・・が無作為にビラをつっこんでいく。
それすらない候補もいるわけだ。
マニフェストそのものを作る行為は、確かに大変なことだが、言ってみればそれこそが立候補者のなんたるかを知る核となるわけだから、ないと困る。横文字使わなくても、選挙公約だ。
それが見えない議員に投票などしたくもない。
駅前での演説も、ごく一部しか耳にすることはない。
マニフェストを作ったら、せめてそれをホームページに上げることくらい、たいしてお金も手間もかからないと思うが、何故やろうとしないのだろう?
公職選挙法で、ホームページを使っての選挙運動ができない・・・つまり選挙中はホームページを更新できない・・・というのは、空しい制度だが、制度である以上仕方がない。しかし、選挙に入る前に用意して、掲載しておけばいいだけの話だ。その時間がなかったというのなら、立候補に値しない人物だ。
いずれにしたところで、そういった基準も、投票を決める一つの要素だということだ。
ところで、同日の渋谷区長選挙に、宅八郎が立候補している。
区長の立候補者は4名だが、さすがにこちらはマニフェストが判りやすくなっている。但し現職はよく分からない。
意外に宅八郎のマニフェストは充実している。もちろん、できるかどうかは別の話だが。
何となく現職が強い感じはする。都政と同様、渋谷区のこの4年はそれほど不満は少なかったに違いないからだ。
ちなみに、全く関係ないのだが、ぼくの家は世田谷区との区界が近いために、世田谷区議の立候補者の選挙カーも付近を通る。
・・・・あおぞらこうじ・・・って議員だったのか。改めて知った。・・・げろげーろ