参議院選挙の日取りが7月22日から29日になった。夏休みに食い込んでいるので、投票率は下がるだろう。選挙にいけいけと、むしろ投票率を上げなくてはいけないはずの政府が、みすみす投票率が下がる可能性のある選択をしたというだけでも、今度の政権に対する支持率の低下は故のあることだ。
さて、現在の選挙は、小選挙区比例代表並立制が採られているが、いつでもこの制度を不思議の思う。
まず比例代表という仕組みだ。
選挙というのは、政治家を選ぶものだが、時には政治家を落としたいこともある。
しかし、この比例代表という選挙は大きな政党の上位にノミネートされて居さえすれば、選挙運動などしなくても通ってしまう。しかも、小選挙区と重複立候補などという、こちらは民意を無視した制度までおまけに付いている。小選挙区で落選し、救済のようにして当選した議員は少なからずいる。
そうして選ばれた多くの議員が、あたかも国民から選ばれたと言っているのは非常に片腹痛い。
少なくとも民意を反映して選ばれているのは選挙区で立候補した議員だけだ。
政党に投票することが、政党の上位に名前がある議員に投票しているわけでは、必ずしも無いことは明らかだ。
個人的には昔の全国区の方がいい。宮田輝が大量得票しようが、それでもかまわない。
同時に、こいつは議員を辞めてもらいたいという落選投票制度も作って欲しいものだ。
若い人が選挙に無関心だという。だが、民主主義というのは多数が少数を支配する制度なので、共産党支持者は日本ではとうてい大勢を占めることなど無いと思いつつ、きっと投票しているのだ。政党政治の中で、少数でも「意味がある」行動を取れるという見方もあるかも知れないが。
今国会の自民党の強行採決などを見ていると、悪しき民主主義の側面という気がして仕方がない。
ただ不思議なのは、同じ政党とはいえ、皆が同じ意見だとは思えないのに、採決をすると同じ政党の議員は同じ態度を採るということだ。
以前の郵政民営化の時くらいだろう、あからさまに党内対立が起こったのは。
ただその方が人間らしい。
百年大丈夫と言って決めた年金制度だって、こんなに色々ほころんでいるのに、大丈夫なはずはない。そうやって信用できない法律をどんどん作り、美味しい思いをしているのは一部だったりする。
実はこれは人類の歴史のほとんどがそうだったのかも知れないし、これからも変わることはないのかも知れない。などと思えてしまうのだ。
でもだからと言って、街頭で歌を歌ったり、印籠もどきを高らかに上げて平成の水戸黄門を自称しているようなじいさんが居る政党に一票入れるのかと思うと、泣けてくるのだ・・・・