夏場と言っても、実は春先からもうそうなのだが、自販機は、このくらいの季節から、「あたたか~い」をなくして「つめた~い」一辺倒になる。
確かに暑い時期には冷たい飲み物が飲みたくなる。そして多くの人が飲む。
だが、様々な事情で、常温、乃至は温かい飲み物が飲みたい人も決して少なくはないはずだ。
ぼくは夏場でも喫茶やカフェなどを利用すると、10回に8回はホットコーヒーを飲む。
そもそも冷房が効いていて、場合によっては寒いくらいの店もあり、ホットで何にも困らない。
実のところ、冬場にアイスコーヒーなどを飲んでいる人もよく見かけるので、飲み物と季節というのは相関はあっても、一概に決められないものなのだ。
自販機は冬でも冷たい飲み物の方が多い。一部が温かい飲み物に変わる。ところが、暖かくなってくると、一気に熱い飲み物は姿を消す。よりにもよって、自販機の飲み物は通常よりも過度に冷やされているように感じる。
好み以外でも、体調が優れないときなど温かい飲み物を買いたいと思っても、あれだけたくさんある自販機のほとんどが対応していない。もちろん最大の理由が売り上げにあることは考えないでも分かりそうだが、今の世の中、環境問題から社会貢献まで、何でもかんでもが利益追求だけでいいわけではない。多くの企業がそういうお題目を掲げているではないか。
であれば、夏場も2.3本でいいからお茶とコーヒーくらい1台の自販機の中に温かい飲み物を置いてくれてもいいように思うのだが。
飲み物を冷却するときに出る熱で一部を暖めることも可能ではないだろうか?熱効率もいいように思える。
4台も5台も並んでいる自販機で、全部冷たい飲み物だとちょっとがっかりするときがある。
もちろん、冷たいものを飲むときは飲むし、要は選択肢ということなのだが。少し変わってくれるとうれしい、些細なことでした。