由比敬介のブログ
携帯メールの会員
携帯メールの会員

携帯メールの会員

 今日たまたま、友人の買い物につきあい、その折り、オープン記念で携帯からメール会員登録をすれば、その場で10%オフにするというサービスをやっていた。たとえ数百円でも引いてもらえるのなら、登録をするのが人情で、さながらレジ周りは携帯を出した客がみな登録をしてから購入していた。
 実は先日、知り合いと飲みに行った際、そこでも同様のサービスをしていて、客それぞれが、会員登録をすると500円引き、二人で飲みに行っていたので、都合1000円の値引きになった。
 猫も杓子も携帯電話なのだが、今日観たDVD (「エスパー(原題:Static)」)でも、携帯はあらゆる情報の送受信端末であることが語られていたが、確かに、電話の枠を越えて、電話のできる小さなパソコンであることは間違いがない。DVDではチップを脳に埋め込み、思考と連動して通信をするという技術の話だったが、思考との連動ということができるかどうかは別にして、チップ埋め込みによるより高度化した携帯と人間との連携みたいなことがいずれ起こるかも知れない。
 とはいえ、パソコン用に、いつの間にか毎月5000円程度がインターネットを使うための定額出費として計上され、固定電話が多少安くなったとはいえ、その安くなった分を相殺して上乗せした携帯代がかかり、さらにパケット代というのを払うとなると、かつてはせいぜい数千円で済んでいたコミュニケーション費用が、いつの間にか数倍に広がっていることに気づく。
 上記の携帯での会員登録も、かつては紙で申込書を書いてポイントカードをもらったりというのが、ここ数年で、QRコード(今回の2回とも、どちらもQRコードの使い方を解っていない知り合いだったというのが面白かったが)で簡単に携帯から登録できるようになった。
 尤もこの「簡単に」というのは、使い慣れている人のための言葉で、使い方を知っているぼくでも、面倒この上ない。送信、受信、接続、記入、受信という、大体こういうステップが必要になる。
 この回数もさることながら、この記入という作業がめんどくさい。名前や生年月日、場合によっては、何人できたかとか、どういう目的かとかいうアンケートを取ったりする場合もある。
 さすがに住所などは任意のことが多いが、個人情報の保護がここまでやかましく言われる時代に、このシステムは何とも逆行しているようなシステムにも、ある意味感じる。
 負けてくれるなら、そんなめんどくさい作業無しに負けてくれれば、よりその店舗への印象は良くなると思うが。このアンケートという手法は、確かにいいリサーチなのかも知れないが、幾分諸刃の剣のような側面がある。
 ぼくのように、パケ放題登録をしていても、その際低料金以内で済ませたいと考えている人間もいる。日常的にパソコンでインターネットにアクセスできる環境がある人間は、わざわざそれを携帯でやりたくない、という人も少なくはないと思う。
 携帯に小さな画面に小さな字で何かをするというのは、50年も生きてきた人間にはそれだけで煩わしい場合もあるのだ。
 こういったケースバイケースを想定して、何でもかんでも右へならいのように、携帯メールマガジンの登録などという方法を採るのは、あるいは一時期の流行に過ぎないのかも知れないが、今回の2回のように、割引というえさをぶら下げられて、めんどくさいがそれではしましょうというのも、あまり店と顧客の関係としては、良好とは思えない。割引は割引で、登録は任意で十分だ。任意で登録してくれないのであれば、それは魅力がないからで、メールマガジンの押し売りは、顧客にとってはゴミメールの集積に他ならない。
 飲み会の割引後、ぼく自身はすぐに会員登録を解除した。この作業もめんどくさい・・・・

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です