このところ、何かを買う際に、ネットショッピングの比率が非常に増した。それは便利である上に、同じ製品をより安価で購入することが可能だからだ。
ぼくがよく利用するのは、ヨドバシドットコム、アマゾン、楽天市場、タワーレコード、西友、ニッセン、ベルメゾン、アスクル等だったが、このところにわかにHMVが自分の中でクローズアップされてきた。
楽天は、様々なショップの集合体で、雑貨や、家電、食品など、大手で扱っていない商品を買うのだが、日常的によく利用するのはPC関連(仕事もあるので)とCDやDVD等だ。書籍はほとんどアマゾンだが、紀伊国屋ウエブなどもサービスが良くなれば(送料など)、利用してもいいとは思う。
さて、これからの時代はiTuneでダウンロードだぜ!という世間の声に耳も貸さず、所詮はダウンロード販売にほとんど無い、クラシックを買うためには、自ずとCDやDVDというリアルなメディアを購入する以外にない。
今、買おうかどうしようか迷っているものに、フィッシャーという指揮者によるハイドンの交響曲全集がある。ハイドンは、交響曲の父といわれているだけあって、104番までの交響曲を書いている。一般的にハイドンの交響曲のCDを購入すると、1枚に3曲入っているケースが多い。曲の長さ的にはモーツァルトなどと同じくらいで、20分から30分程度の曲が多いからだろう。さて、計算すれば判るが、この全集、33枚組だ。当然箱入りだが、実はこれまでも新宿のタワーレコードで何回か見かけ、食指は動いていた。ただ大きな箱なので、気後れもあった。
ハイドンは、名前入りの交響曲だけでも相当あり、よく知られた「驚愕」「軍隊」「時計」「太鼓連打」等の後期の曲以外にも、「告別」「マリア・テレジア」「奇跡」「朝」「昼」「晩」など、面白いタイトルが付いているものが多い。「驚愕」は「びっくり交響曲」等という言い方もされ、突然大きな音を鳴らしたり、「告別」などは、終楽章で演奏者が、一人一人舞台から捌けていき、最後はヴァイオリン1本になる等という粋な曲を書いている。
このCD、タワーレコードで8000円ちょっとで販売している。1枚単価250円にも満たない。だがでかいよな。
と思ったら、HMVでも同じものを同じ価格で売っているのだ。ただ、HMVの方が納品に時間がかかるようだし、HMVは輸入CDを三つ以上買わないと安くならない。・・・今確認したら、いつの間にか在庫有りになっているが。
さて、そうなるとタワーレコードで買う方がいいようなものだが、実は昨日、HMVで検索をしていて思わぬものを見つけた。
パリスのセカンドアルバムだ。発売が2001年になっているが、ぼくは見たことがない。もちろん国内版は出ていないし、以前にCD-NOWという海外サイトで調べたときもなかった。その時にはボブ・ウエルチのソロベストを買った中に2曲くらい入っていたので我慢したのだった。
それがなぜかある。タワーレコードでは載っていないのだ。
ヤフオクでもレコードはたまに出るがCDは無かったので、発売になっていないのだと思って、以前のうちでのこづちでもそう書いた。
それがあったのだ。わーい。
このタワレコとHMV、かつてはヴァージン・メガストアとともに、外資系3大CDショップだった。Waveというのもあったが、個人的な印象は上記3社だ。しかし、オンラインショップに関する限り、ヴァージンは国内販売がないので、大きくは2社で、システムから言えば、圧倒的にHMVの方が上だ。
非常に検索がやりやすいし、ヒット率も高い。タワレコの場合、日本語とアルファベットでは検索結果が異なるし、同じ作曲家が、微妙に違う名前で二つに分かれていたりする。
リアルショップでは、新宿に関する限り、HMVよりもタワレコの方がいい。品揃えも、駅からの近さも。ただ、ネットはHMVの圧倒的勝利だ。・・・・パリスのためだけでも。