先日、ダウンロードで楽曲を購入しようとしたときの話だ。
最近は、CDやDVDは主にHMVかタワーレコード、amazonなどで購入している。HMVはダウンロードも同時にできるので、重宝している。・・・・但し、Firefoxではダウンロード購入がうまくいかないので、そのあたりはぜひとも改善して欲しいものだ。
タワーはNapsterなので、どんな楽曲があるのかがまず解らない上、定額制で聴き放題という、そもそもこちらが望む音楽をきちんと揃えているのかい?という部分が解決されないままに利用したくない方式なので、二の足を踏んでいる。
iTunesは、利用しようと思うのだが、HMVでなかったものを探すという手順を踏んでいるせいか、購入に至った試しはない。尤も、プロバイダがSo-netで、So-netはmoraというダウンロード専門のショップと関連があるので、以前はそこで買うことが多かった。だから、まずiPod利用者でないぼくとしては、iTunesから入るという道は歩く必要がなかったのだ。
さて、最近はとみに新しい音楽への探求心が欠乏し続け、昨今の音楽はほとんど聴かない。若い頃聴いていた音楽にばかり拘泥し続けるのは、年を取った証拠かも知れないが、ただこれまで聴いたことの無かった音楽を拒否しているわけではなく、最近の音楽を聴かないというだけに過ぎない。
単にそそるものが少ないからであり、昔のものが感性に訴えかけてくる率が高いから、そちらで探しているだけだ。だから時折耳に入ってくる、最近の音楽でも、全く拒否しているわけではなく、買うこともある。
前にも書いたが、購入商品の8割はクラシックになってしまっているのだが、パソコンの中身を考えると、クラシックとそれ以外の割合は半々くらいなので、聴く確率というのも、たぶん半々くらいだ。
今も久しぶりに、Wishbone Ashを続けてかけながらこれを書いている。
先日、HMVでめぼしいものをウィッシュリストに入れていて(ウィッシュリストは、購入する前の候補のことだ。入れておいて、あとで購入するか、やめるかを判断する)、その中に、Pablo Cruiseというバンドのベストアルバムをそこに入れた。
このバンドも70年代から居たのではないかと思うのだが、よくは知らない。たぶん、サーファーが好んでいたのではないかという程度の知識だ。
このバンドの中のLifelineというアルバムに、「Zero To Sixty In Five」という曲があるのだが、この曲が昔から好きで、尚かつ1回も購入したことがない。
最初の聴いたのは、確か学生時代に友人が持っていたのを聴かせてもらったときだったように思う。
但しこの曲が、Pablo Cruiseの「Zero To Sixty In Five」という曲だと知ったのは、ずいぶん後だったように思う。
その最大の理由は、後日別の機会に他の曲を何回か聴き、気に入った曲がなかったので、買わなかった、と言うことだ。
1曲に2千円も出したくないという気もあった。
そこで、1,500円くらいでベスト盤を購入できると知り、まあいいか、買おうか、と考えて、ウィッシュリストに入れた。当然、1曲でダウンロードできるか確認して、できなかったので、そうした。
しかしちょっと待て、このグローバルなネット時代に、何で日本で買わなきゃならんのだ。と思った。
そこで海外のサイトを探してみると、見事行き当たった。しかもいくつもある。
iTunesでも買える。早速、クリックしてみると、この曲は日本では買えませんときた。
MusicMatchというソフトを使っているところでも、Noだ。USAオンリーだそうだ。
DVDのリージョンは、保護貿易の国アメリカのハリウッドのおかげで、無効のDVDは基本的に日本では再生できない。ここでもかよ!と思った。
ミュージックダウンロードなどと、世の中で、何でもかんでもダウンロードで買えるかのように喧伝されてはいるが、最近のヒット曲だって、大して買えないのが現実だ。
実際に、アルバムを購入しようとまで思えない曲は、ダウンロードで探すが、ヒット率は非常に低い。これはぼくの趣味にも原因はあると思うが、それでも、たまたまいいと思った、Tokioの「宙船」とか、いまだにない。
ちなみに、「宙船」とカップリングになっている曲など、何の興味もない。買うだけ無駄だ。顧客主義やユーザビリティなど、購入する側の希望や便宜を商売の最大のよりどころにしようと、表面はしていても、結局のところ、どういう方法が最大の利益になるか、という視点でしか考えられていないということだ(尤も現在のやり方が、最大の利益を生んでいるかは解らないが)。
だがまだ諦めたわけではない。拙い英語力を駆使して、探してみせる。
先日人から頼まれて、iPODと、ソニーのWalkmanの設定を行ったのだが、このWalkmanに曲が転送できないで困っていたのだ。
原因は、パソコンに取り込んだときに、著作権保護設定をそのままで取り込んだためだった。しかしこういったことは、ただ音楽が聴きたいためだけにこういった機器を購入した人にとっては、非常に解りづらい。
著作権の保護という問題は、ぼくなどが言わなくても世間でも多くの人が行っているから、敢えて、著作物は、客がいて始めて金に換わるものだということを、著作権の所有者側が、もっと謙虚な気持ちでとらえて欲しいような気がする。
海賊版や不法コピー対策も必要だろうが、店の万引きと同じで、無くなるわけではない。少なくとも、一般の消費者や顧客に影響が及ばない範囲で、対策を講じる必要があろう
実はPablo Cruiseだけではない。Badfingerの「Carry On Till Tomorrow」という曲もそうなのだ。
Eddie Grantの「Romacing The Stone」は結局ベスト盤を購入してしまったのだが、やはりこの曲しか聴かない。そんなものなのだ・・・・