Yahoo!のニュースに最高裁判所の裁判官に対する国民審査について載っていたが、たまたま今日の昼間、何かを見てそのことを考えていた。タイムリーなのでちょっと思うところを。
今回は、古田佑紀、中川了滋、堀籠幸男、今井功、津野修、才口千晴という6人について、信任するかどうか、というより、不信任するかどうかについて投票場で書くわけだ。×を付けない限り不信任ではないので、まず間違いなく信任されるだろう。これまでも不信任のケースはないらしい。
ところで、この6人が、いったいどんな事件でどんな判決を下したのか、あるいは、どういう考え方を持ているのか、知っている人は日本にどのくらいいるのだろうか?少なくとも私は知らない。一人もだ。中には興味を持った事件について判決を下した裁判官ということで、知っている人もいるだろうし、そういう人は人数を数えれば少なくはないはずだ。しかし、国民全体の中のパーセンテージで行くと、ほとんど数パーセント程度ではないだろうか?
しかも衆院選と衆院選の間のことだから、わずか2年程度の人気について審判を下すわけだ。
知らない裁判官にわざわざ×を付ける必要など無いだろう。そして多くの人がそういう行動を取るはずだ。×を付ける人の内、相当多くが、本当に×なのではなく、たまには×を付けておこうとか、裁判官なんてみんな気に入らないとか、いずれにしても、いいかげんな動機で×を付けている人も多いと思う。
せめて公示とともに、どんな事件にどんな判決を下したのかとか、何らかの情報を国民に知らしめるべきだ。インターネットでは簡単に見ることはできない。事件の数も多いのだろうが、せめてひとまとめにして、何らかの形で閲覧できるようにして欲しい。会っても見ないかも知れない。もちろんそれはそうだ。
しかし、選挙で問うならば、少なくとももっと解りやすい形で呈示すべきだ。「刺客」とか、女性候補とか、女性週刊誌みたいなことばかり番組を流さないで、こういうところもしっかりやって欲しい。いや、やっている場合もあるが、もっと目に付くようにだ。
実はこの中のある人物について注目せざるを得ない事があったのです。高裁の(どちらかと言えば)弱者側が有利の判決を覆し、官僚側への判決をした人物を・・・。しかも1件だけでない・・・
だが、恐らく罷免はされないだろう。
情報が余りにも少なすぎで、しかも公表されなさすぎなのだ。しかもみんな関心がない。唯一関心があるのは裁判で当事者になった人たちだけ・・・
今まで「×」をつけたことはありませんが、今回は信念をもって全員「×」にします。
というのは、国民にとって生活の基盤すら脅かされかねない「裁判員制度」が決まってから初めての審査ですので、「開かれた司法」をめざすべき司法サイドとして、この制度に対する各判事の思想は、国民にとっての重要な判断材料になるはずです。
ところが、審査公報に記載された各判事の「裁判員制度」への姿勢は、わずかに才口判事の数行のみ。他の5判事は裁判員の「さ」の字すら述べていない有様です。これは、最高裁が司法制度改革に本気で取り組む姿勢ではないことを如実にあらわしているとしか考えられません。したがって、私は全員「×」といたします。
こうやって信念を持って×を付けるのはいいことでしょうね。
司法ももう少し、国民に対するしっかりとしたアピールをしていくべきですね。行政や政治家などと同様。