先日、ニッセンで椅子を買った。たまたま他の通販会社の広告で見たのを母親が、手頃なのでということで購入しようとしたが、支払が振り込みだったので、インターネットで調べた。すると、いくつかの会社が同じ商品を扱っており、ニッセンが中で一番低価格だったので、同じものを購入するのに、その場で決済もできるし、一番いいということで購入した。5千円程度の商品だ。
先日、ポストが壊れそうな郵便が入っていた。実は郵便ではなく、宅配だったが、それがニッセンのカタログだった。3センチ以上はありそうな豪華なカタログだ。
引っ越しの時、千趣会でカーテンを買った。そちらも時折大量なカタログを送ってくる。
次回いつ利用するか解らないが、これだけのカタログをちょっと購入した客にバンバン送って来るというのは、よっぽどこういう商売は儲かるのだな、とふと思った。
フルカラーで、500ページ以上のカタログで、一般の書物と考えれば、数千円はしそうな感じだ。尤も、全てのページが広告と考えることもできるので、そういう意味では、採算は軽く取れるのかも知れない。
さて、見なければなんと言うこともないが、不思議なもので、カタログを見ていると何か欲しくなる。
テレビショッピングが一時大流行した。現在は多少落ち着いた感じがあるが、よくもまあ、というほど番組が氾濫していた時期があった。
物を買うということは、なかなか楽しいことなのだ。それは女性がショッピング好きというばかりではなく、男も一緒だ。ただカタログを見ると、女性の方がより買いやすいのだなというのがよく分かる。半分以上が女性ものだからだ。
これほどインターネットが普及しても、やはりカタログ誌の威力はすごいのだなあと思う。
これは、本という存在が、コンピュータに取って代わられるためには、相当に変革がないと行けないように、人のアナログな部分は、そう簡単にデジタルを取り込めないのだろうなということらしい。
いや、何か買ってしまいそうな感じがあるが、そこを買わないのが男であるということの証左であるような、一瞬そんな気がした。