銀座のライオンでカルメンを見てきた。
こんなところでオペラが見られるとは正直思っていなかった。
銀座7丁目のライオンビルの5階が会場だったが、100人は入っていたろう。予約制なので、すでに席も決まっており、しかも開場10分ほどだったが、7割以上は埋まっていた。
ライオンなので取り敢えずビールを飲み前菜。一応、ランチを頂いてからの演奏ということになっていた。
ほぼ時間通りに開演、ピアノ伴奏だが、フロアをうまく使っていて、楽しませてくれる。
いきなりハバネラから始まってくれたおかげで、気分は入りやすかった。
「セギディーリャ」「闘牛士の歌」「花の歌」と、前半2幕はとてもテンポよく行った。
主役の杣友さんは美人で、迫力がある中にも、色気のあるカルメンを演じていた。ホセの青柳さんは、うまい。そして、ホセらしい。エスカミーリョの佐藤さんも、なかなか素晴らしい響きで、闘牛士を演じていた。
日本語上演だったので、意味もよく分かって見やすかった。ただフランス語でないと、時折、浅草オペラではないが、ミュージカルっぽく響くことがある。ミュージカルが悪いというわけではないが、オペラはやはりオペラで、根本的な何かが違う。
間に20分の休憩を置いていたが、杣友さんは特に出ずっぱりに近いので、しんどかったと思う。
オペラハウスでもないし、オケがあるわけでもなく、合唱もないが、十分に堪能できる内容だったと思う。逆にダイジェスト演奏だったことが幸いしているかも知れない。
それにしても、ライオンはなかなか面白いことをやってるのだな、と感心した反面、食事に関しては、あれではいかんな。皆基本的にはオペラを見に来ているから、恐らく寛大だが、メインディッシュが出てこないは、出てくれば冷めているは、出す順番はめちゃくちゃだは、いつもやってんじゃないの?と言いたくなった。
いっそのこと、サンドイッチかカレーライスでもさっと出してもらった方が幾分かいい。
また何かあれば行こうかな、という気にはなった・・・・若干値は張るが。
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