由比敬介のブログ
ジャンクメールコントロール
ジャンクメールコントロール

ジャンクメールコントロール

 Netscapeに「ジャンクメールコントロール」というのがある。今までずっと使っていなかったのだが、最近、あまりにいらないメールが多いので設定してみた。
 これまで海外からの訳の分からない(英語力のせいもあるが)、営業のメールや、国内の妖しいメール(何回か別のエントリーでも書いた)、知らない間に増えていくメールマガジンなど、1日に500件前後のメールを今使っているこのドメインだけでも受信していた。まとめてゴミ箱へぽいという作業自体もそこそこ煩わしいのだが、何より沢山の未読があふれかえっているというのが見ていてもいやだった。
 今回設定してみて解ったことは、1日のうちに本当に必要なメールというのは、多くても10件程度なのだな、ということである。もちろん、他のドメインもあるし、日によっても変わるが、概ねそんなところだ。つまり、残り490件はスパム乃至無用なメールなのだ。
 それが面白いように排除されていく。
 確かにまだ、完全に信用していないので、ジャンク置き場を一応は見るし、ごく時折、必要なメールがそこに混じってしまうことがあるので、微妙なところもあるのだが、これまでに比べると振り分けができている分、かなりいい感じだ。
 インターネットはここ数年で、爆発的に巨大なネットワークになった。今回の中国のデモだって、ネットあらばこそという側面もあるようだし。だが同時に、巨大になればその中で、犯罪や、いかがわしい情報、無用な宣伝など、単純に取捨選択することが難しい部分も拡大されてくるのだ。
 多くの企業が、自分のホームページに人を呼びたいと考え、様々な施策をする。その一つがメールマガジンで、役に立つときもあるが、立たないことの方が多い。実際、小泉内閣のメールマガジンだって、最初の頃はそこそこ興味もあって呼んでいたが、結果的に手前味噌な宣伝メールに過ぎないような気がして読むのを止めてしまった。どんな場合でも、謝罪とかはともかく、自社や自サイトに関するマイナス項目をメールマガジンに記載するバカはいないのだ。いいことだけが書いてあるわけで、時には話半分、場合によっては全く信用がおけないことだって有るはずだ。
 
 先日、Yahoo!オークションでの詐欺をテレビで特集していた。自転車詐欺とかいうのだそうだ。人気のある商品を安い価格で販売するように見せかけて、集めたお金で、まず最初の注文者に商品を送る。次の注文者には仕入れるお金がないので、新たな注文者から入金されたお金で仕入れて送る。時間はかかるが、安い金額でいい物が手にはいるので、購入者からの評価はどんどん上がる。但し、送ることのできない注文者の数は増えていくことになる。この辺りが自転車操業なわけだ。そして、ある程度評価が上がったところで、ありもしない商品を大量に掲載し、沢山のお金が入金されたところで逃げる。まあ確かにとんちのようで、よく考えてはいるが、これなども、ある意味インターネットならではの犯罪に違いない。
 ジャンクという言葉は「がらくた」とか「くず」という意味だが、メールに限らず、ネット上には大量のジャンク情報がある。これはある意味個人差なので、どの情報がジャンクかと言うことを一律に判断することはできない。ウイルスなどは完全にジャンクだが、実はコレだって、ウイルスソフトで利益を上げている会社にとっては、無くてはならないものなのかも知れない。
 ただ、そういう個人差も含めて、情報検索や、ネット上からのジャンクを排除する技術が、今後のネットの課題の一つでもあろう。アダルトコンテンツなどは、すでに一部はそれができているが、必要なものの検索と違って、不要なものの排除はなかなか技術的には難しいだろう。それはそこに個人差があるからだが、しかしこれからの長いインターネットの発展の中で、いずれは何らかの形で、少しずつ実現されて行くには違いない。
 

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