由比敬介のブログ
忘年会
忘年会

忘年会

 忘年会シーズンたけなわです。実は私も今日、忘年会でした。
 さて、忘年、年忘れといいますが、どんな意味なのか気になりました。
 広辞苑を引くと
 
 ①年の老いたのをわすれること。老年を気にしないこと。
 ②年齢の差を気にとめないこと。「―の交り」
 ③その年の苦労をわすれること。としわすれ。
 と、忘年という意味には三つあることが解ります。当然忘年会は③の意味です。きっと1年間、嫌なことがたくさんあった。忘れようって事で、非常に楽天的な宴ということですね。
 お釈迦様は人生は苦だといいました。仏典では生老病死といいます。そういう意味では、人生は常に忘年会を必要としているのかも知れません。だからきっとサラリーマンはあんなにお酒に酔うのでしょう。
 しかし、忘年の①の意味も②の意味もよく分かります。この二つは人の年齢のことで、カレンダーの年ではありません。年を取れば、そんなことは忘れていつまでも若くいたいと思う気持ち、人間年の差なんて関係ない、刎頸の交わりこそ楽しけれ。
 その通りです。もちろん、若さはそれだけで輝いているし、同窓の友は、ある一時期を共有した仲間として大切ですが、人はいずれ年を取り死んでいくし、同じ年、同じ学年などというのは人と人の関係においては共感以上のきっかけではありません。中身のつきあいができるかどうかです。
 今日飲んだ友は、やはりそういう友です。年も離れています。老後までつきあえると思います。
 
 忘年会という一言の持つ意味は、実は仕事納めの鬱憤晴らしという意味に止まらず、いくつになっても快活に、気の合う仲間と飲み過ごすという事なのかも知れません。

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