一日古い話題だが、5日の中日×ヤクルト戦で5回の裏に、中日のタイロン・ウッズが、ヤクルトの藤井が投げた胸元のボールに怒って藤井を殴った。藤井はしばらくマウンド近くに横になって動けなかった。その後も続投したので、怪我の程度はそれほどではなかったようだ。
個人的にヤクルトファンであることを別にして、試合後の落合監督のウッズ擁護発言に腹立たしい思いをした。
「アイツら(外国人選手)はあそこ(顔面付近)に来たら怒る。ぶつかるぶつからないという問題じゃない。(藤井が)謝っていれば、何でもなかったけど、挑発したみたいになったから」
というようなことをいったらしい。確かに乱闘が起こることはよくあるし、デッド・ボールは命の危険もある。しかし、この落合発言は盗っ人猛々しいというものだ。私は試合を見ていたが、あのコースでいちいち怒って投手を殴っていたら、野球なんて成り立たない。投手に向かって怒るのはけっこうだが、手を出すというのは別の問題だ。自軍の選手を擁護するのが監督の務めなのかも知れないが、この件で一気にアンチドラゴンズになった。というより、落合嫌いかな。
人生をかけてやっているのは投手も打者一緒で、デッドボールでもないのに、あの場面で藤井が謝るというのは、弱さを見せることだし、危険球でもないのにいちいち謝るようなことではない。少なくとも試合中は。
確かにウッズは五十嵐から死球を食らって骨折もしているので、心情的には外国人ということも加味して解らなくはない。だが事の是非はそことは別のところにあるし、ましてや監督が「悪くない」ということを言うべき状況ではない。
落合は確かにすごい選手だったし、監督になっても中日を優勝に導いた監督だ。今年の中日も強い。だが、だから飄々と、敵軍の選手を殴った自軍選手をかばい、「相手が謝らないのが悪い」という表現をするのは、どうかと思う。
暴力っていうのはだいたいにおいてそれを振るった方が悪いことが多いものだ。
遅くなりました。もうダメダメですね。
自由にやらせるというのは、正しく十分なプロ意識があってこそ。場違いの暴力を容認するのは、まさしく「まるや」の世界。
落合が選手の時、やりたい放題言いたい放題出来たのも選手として正当な結果をだしたからこそ。管理者として、自軍の選手が不正な行為をしたのを監督できないのは監督として失格です。まあ、最初から出来るとは思っていないんだけど・・・。