由比敬介のブログ
UFO
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 今日夜のテレビ番組でUFOの話をしていた。久々に矢追純一の顔も見た。超常現象の話題でよく見る人がいたので、そんな内容だったに違いないが、UFOのところだけをちょっと見た。
 さて、UFOといえばピンクレディーと焼きそばといった感じもあるが、昔は「ゆーふぉー」なんて英語では言わないなんて言われたものだが、今では英和辞典にも「ユーエフオー」「ユーフォー」2つの発音記号が載っている。
 子供の頃はまだUFOではなく「空飛ぶ円盤」で、英語で言えば「Flying Saucer」なんて、雑誌には載っていたような気がする。
 テレビでは、前出の矢追純一が日テレのディレクターだったときに、よく特番を組んでいた。70年代から80年代くらいではなかったかと思う。それから30年前後経ったわけだが、昔と比べても、いまだに放送内容がさほど変わったようには思えない。
 これだけ本当っぽい写真がありますが、ほんとっぽいビデオに変わり、それでもほんとか嘘か解らないというスタンスで放送されている。片や、必ず宇宙人は存在していて地球に来ているという主張から、現代科学の常識を踏まえて「そりゃ無理だ」と否定してしまう科学者などの非常に二元的な対立は、UFOをテーマとした机上のディベートにしか見えない。
 もちろん、UFOはこういうもので、こういう風に存在していますと公の機関が発表すれば、取り敢えずは一件落着なのかも知れないが、昔からそれは気球ですとか、隕石ですとかプラズマですなどと言われても、信奉派が信じるはずもない。彼らの多くは、太陽系外から来た宇宙人の乗り物ですという発表がない限り、ほぼねつ造だと主張するに違いないからだ。
 これは心霊とか、ネッシーを代表とするいわゆるUMAとか、生まれ変わりとか、いわば教科書には存在が書かれていないが、世の中に信じる人が沢山いるいわゆる超常現象一般に当てはまる。
 
 科学が実験や経験で実証されて理論となるのであれば、幽霊にしてもUFOについても、十分すぎるほどの証拠は揃っているような気がする。但しそれが何であるかは、どちらも明らかにそれを捉えたという証拠がないようなので、断定するのは難しいように思う。観光地の写真に手だけが写っていたからといって、それが霊魂であるという証拠はどこにもない。同じように、UFOは何か飛んでいるという証拠は相当あるように思えるが、中に誰が乗っていて、どこから来たかという部分を写した写真やビデオはほとんど無いし、捕まった宇宙人という、背の低い人をからかう材料になっている有名な写真も、いったいいつの物だよ、というくらいに古い。
 本当に、光より速い宇宙船が造れないとしても、高速で動く物体の時間経過などを考えれば、他の恒星系から地球を訪れることができないと判断するのは早計だ。例えば今のパソコンだって、1000年前の人は想像すらできていなかったのは間違いない。それが数万年単位で進んだ文明があったとすれば、物理現象がどうあれ、ほぼ光速に近い宇宙船を造ることが不可能だとは言いきれない。
 人間の寿命は百数十年がせいぜいらしいが、他の星の人間が同じくらいしか生きられないという証拠はない。医学的に不死に近い延命だって、達成しているかも知れない。だとすれば、片道100年かかろうが、宇宙旅行はするだろう。地球が含まれる銀河のはずれの周辺だって、そんなにして恒星間を行き来している種族がいないと言い切ることはできない。
 もっと言えば、光速の壁を、人間が小説や漫画の中で解決したような方法で解決していないと断言してしまうのは、科学が常にどの時代でも抱えている不遜という名の欠点であろう。ニュートンがアインシュタインに代わられたのよりも、もっと劇的な変化が、この世にないとは限らない。そもそもそれくらいこの宇宙は不思議に満ちていたところで不思議ではない。
 もちろん、だからといって宇宙人が地球に来ていることの証明にはならないし、何十年もかかって何の証拠も出てこないところを見ると、いないといった方が真実に近いような気もする。少なくとも地球上には。
 ペリー・ローダンシリーズで、一触即発の東西世界の状況を救ったのは、異星人の力を利用して「第三勢力」を打ち立てたローダンだった。言い換えれば、異星からの驚異に対して人類がまとまったと言うことだ。多くのSFが地球がまとまるために異星人を介入させている。新たな驚異のためには身内がまとまるという構図だ。
 そう簡単に異星人が来ていたとして、そこの攻撃的な意図があるとも思えないので、異星人がいると解った時点で地球がまとまるとも思えないが、いつまでも殺伐とした世界が、何とか平和になるために、宇宙人の皆さん、何とか一役買ってもらえない物でしょうか?但し危なくない方法で。

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