由比敬介のブログ
中学生へのセックス規制
中学生へのセックス規制

中学生へのセックス規制

先日、東京都の「青少年の性行動について考える委員会」というところで、中学生以下のセックスを規制する条例を作ろうという意見が提出されたとニュースでやっていた。
もちろん、どんな人に聴いても、条例でそれをやるというのはおかしな話だし、そもそもどうやって適用するのか、その運用方法にしたって現実性が薄い。

セックスをしてしまう中学生に、条例をちらつかせたところで、そんなものは止まるはずもない。大人の間で愛のないセックスが氾濫する中で、意外と中学生のセックスこそ純粋なものが多いのかも知れないとさえ思うが、私も結果的に責任を取れない人間が安易にセックスをするということ自体はいいことだと思わない。だがこれは中学生以下だからという単なる年齢の問題ではないだろう。
青少年の性行動という問題は、当然の事ながら、我々大人が、長い間に作り上げてきたもので、世界に冠たる性産業国の日本としては当然の結果のように思える。
もちろん、だから放っておいて水子の数を増やすというのはいいことではないだろう。世界では妊娠中絶の自由などという議論もあるようだが、たとえそれが自由であっても、しないに越したことはないし、辛い思いをするのはほとんど女性である。
改善されるかどうかは判らないが、これは教育をすること以外に方法はないと思う。基本的に非行にしても犯罪にしても、子供の問題は教育以外では解決しない。
法律で禁じることが、場合と事によっては必要なこともあろうが、それだけで解決するはずもない。
逆に言うと、子供だってバカじゃないので、中学生以下のセックスを(実際には妊娠中絶と、性病の蔓延を)防ぎたいために、条例に頼ろうとする大人を見ることで、より子供は大人に対する信頼や尊敬を失うのである。メディアが発達したおかげで、人はたとえいくつになっても、必ず博愛と正義を求めるものではないのだということが明快になる。
大儀がどうあれ、イラクでたくさんの命が日々失われていくのを、子供たちも見るし、最近の子供は怖いと、少年事件の度に言われるし、私もそうは思うが、では、少なくとも彼らより思慮分別をもてるはずの大人はどうかといえば、少年犯罪に比べてより犯罪件数が多いのだ。
実はここから学ばなくてはならないし、有史以来続けてきた戦争をすら超えることのできない人類が、若年層の性という問題で右往左往するのはやむを得ないことかも知れないが、やはりそれは、親が子に、大人が子供に、正しいと思えることを教えていく社会を取り戻す、あるいはこれまでもなかったのであれば作っていくことが必要なのだろう。
自分だって中学生の頃セックスしたかったができなかった。これは、それが間違っているからと思っていたわけではなく、相手がいなかったし、それほど自分が成熟していなかったと言うこともある。別に当時もそんな教育はなかったが、AVを始め、これだけ性が氾濫する世の中では、やはり徹底して行うことが重要だろう。
せめてコンドームしようぜ!てなことを、総理大臣が言ってもいいかもしれないな。

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