日テレの女王の教室に、スポンサーのテロップを流すのをやめたという記事が載っていた。これは見る人が見ると、より印象的な広告戦略にも映る。
は、ともかく、「女王の教室」という番組は一度だけ、半分くらい見た。それまでの流れを知らないので、印象としては、いじめ渦巻く小学校で、その上を行くシリアスな教師が、女王のように教室に君臨して、言うことを聞かせているという印象だった。
私が見た回は、主人公らしき女児童が、ケンカを止めに入って、そのあおりをくらい、廊下のガラスを突き破って外に落ちるというすさまじい内容だった。しかもガラスの破片が足に刺さり、来合わせた天海有祐希扮する先生が、保健室で治療後、怪我をして足を引きずるその女生徒にガラスの掃除をさせようとしている場面だった。その後なぜか、子供達は、教師に反抗して、一人一人何かを言っていたが、そこはよく覚えていない。少なくとも、天海祐希はひるんではいなかった。
上記の記事には、視聴率の高さと、賛否両論ながら、ホームページでの掲示板での活発な議論について触れていた。番組打ち切りを求める声もあるとも書いてあったが、先ほどホームページを見てざっと見てみたが、好意的な意見しか見ることはできなかった。
実際に内容をよく知らないで語るのはなんだが、天海祐希扮する教師のエキセントリックな言動と、それに対抗して徐々にまとまっていくクラスという構図は、これまでの学園ものには見られないスタイルだし、一種独特の痛快感があるのではと感じた。
強い悪というのは、正義がそれを打ち破る図というのが楽しくもあるし、実はその悪こそが一つ上の正義が名を変えた姿であった、なんていうのもよくある話だが面白い。勝手にそんな風に解釈しても、実は全く救いようのない結末が待っているかも知れないので(だとしたらすごすぎるが)、勝手な推論に過ぎないが、そういう話を小学校を舞台に描いたというのは画期的なのではないかと思う。
日テレは、青春ものの学園ドラマ、「でっかい青春」あたりから「われら青春」に到る作品群や、水谷豊のタイトルは忘れたが先生もの、最近ではごくせん等、いわば先生と生徒の暑い関係を何度も描いてきた。金八先生のようにリアルな学校を描くことなく、どちらかというと、お涙頂戴に近いタイプのストーリーで楽しめる作品だったが、今回は大分毛色が違うようだ。
若干SMチックな演出がどうかという問題はあるような気もするが(ホームページの印象)これはこれで面白いのだろう。・・・でも今更観ないと思うが。