由比敬介のブログ
都知事選
都知事選

都知事選

 来週の日曜日が都知事選の投票日だ。
 今回は14人も立候補している。立候補する前から100%落ちると解っていても、立候補するのは、果たして意義があるのだろうか?かえって無駄な税金がかかるのじゃないだろうか?何て思ったりする。
http://www.senkyo.janjan.jp/election/2007/13/00005580.html
 が都知事選に関して比較的詳しいページだが、易学者に風水研究家、勝訴証拠評論家(どんな職業だ?)にディレッタント(要するに遊び人?)、Youtubeで見られる外山恒一の政見放送など、思わず笑ってしまう。話題性はあるし、ある意味民主主義の最大の問題点を浮き彫りにもしている。
 今回の都知事選で、そもそもテレビが取り上げるのは、石原、浅野、黒川、吉田の4候補、おまけのようにドクター中松と桜金造、これは、どのテレビ局も同じだ。他の候補やその政策などに、テレビで触れているのを見た記憶がない。もちろん、インターネットでも何もない。街頭のポスターも見たことがない。
 彼らが何のために立候補しているのか、私には全く解らないし、意味も感じない。
 世論調査など出る前から、石原慎太郎と、浅野史郎が本命対抗なのは分かり切ったことだ。
 しかも浅野史郎は当初から煮え切らず、出るのかでないのか解らない。オリンピック問題も、最初は仕切り直しみたいなことを言って、反対と入っていなかったのに、今では堂々と反対し、民主党の支援もついに受けることにしたようだ。絶対に戦略ミスだろう。
 石原都政の悪いと思えるところはたぶんいっぱいある。個人的な発言や、考え方は、どうも自分自身とそぐわないと感じることも多い。でも、青島幸夫より、目に見える形で結果をある程度出してきたことも事実だ。
 桜金造だったか、「私は福祉しかやりません」といっていたような気がするが、それじゃ通るわけがない。東国原さんとは、同じタレントでもだいぶ違う。
 浅野史郎が強く言う情報開示はいいことだと思うが、それだけで都政が変わるとは思えない。
 
 都民としては、なかなか難しい選択だ。昔から、ドクター中松に一度やらしてみたかったのだが、さすがに年を取りすぎた感じは否めない。石原、黒川よりもさらに上だし。
 
 黒川紀章など、自分が金持ちであることを自慢しに来たとしか見えない。
 選挙というのは、国民が政治に参加することだとよく言う。
 しかし例えば現状で、ドクター中松に入れたとしたらどうだろう?その一票は絶対に無駄になる。これは間違いない事実だ。今の民主主義というのは、二つにせよ三つにせよ、それぞれの陣営が拮抗し、尚かつ対立軸がはっきりし、自らがどちらを支持するのか、という観点に立たないと、決してその国の政治に、少なくとも選挙という形で与することは難しい。
 しかも政治家は、当選すると、自分の主義主張が、全て国民に支持されたかのような錯覚に陥る、あるいはそう装う。
 今回の都知事選であれば、マスコミに取り上げられる4人のうちの誰か、もっと言えば、石原に入れるか浅野に入れるかの選択を迫られているわけだ。
 これはまさに、国政で自民党に入れるか民主党に入れるかを迫られているに等しい。それぞれがそれぞれの候補を応援しているからという理由ではなく、自民に入れるも民主に入れるも、ため息が出る難しい選択だというような理由による。
 でもまあ、「係わる」という姿勢、気持ちをなくすと、何も言えなくなるから、取り敢えずは投票に行こう。

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